カテゴリ:会社のこと、通訳のこと( 54 )

ふりこの両端

先週金曜日は、カイシャで、結構大きめな広報発表があって、ホンシャからエライ人が来てその人に一日中くっついて通訳をしていました。

前日の泊りは赤坂のホテル…と言えば聞こえは良いですが、エグゼクティブ御用達の(ホテルのそばのビジネス)ホテル(^^;; で、夕食は部屋で、ウチから持参した、畑野菜のサラダ、飲みかけの赤ワインのボトルとホットワインミックス、それに帰り際に買ったスーパーの安売りのお惣菜で。場所と夕食がそぐわないですが、快適♪
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通訳では今後の戦略などなどについて、外部のメディアだとか、社員だとかに話すんですが、毎回、グローバル企業のトップのヒトの英知を自分の言葉で訳そう…と四苦八苦するわけで、同じ人を相手にそれを何年も続けていると、なんとなくその人の考え方とかがうっすらと自分のアタマの中に残ってくるような。これでもし私にビジネスの才覚があれば、そちらにとうに頭角を現していたのでしょうが、残念ながら、全くそうはならず^^;;

そりゃ、ここにいつも書いていることを見れば自明の理。ウチでは大きくというよりは小さく、効率的にというよりは、非効率でもプロセスを楽しむばかりで、とても大きなビジネスの話には合いません。でも、私の中には10年以上このような大きなカイシャで拡大や成長を是とするスピーチを、なるほどと思いながら訳している自分が間違いなく存在します。

なかなか、どう表現してよいかわからないけれど、自分の中には、それぞれ振り子の両端みたいな、違った2つの価値観が結構心地よく混在している気がするのです。 なんというか、何にしても一つの価値観だけにどっぷり浸かってしまい、そこから離れたら「借りてきた猫」みたいにならないのが目標、というか。たとえば、スローな生活にあこがれつつ、緊張や刺激のあるスピードの速い仕事に快感を感じていたり、セイヨウと東洋の言葉世界の両方がわかるようにもなりたかったり、仕事でどこかの高層ビルの社長室にいても、どこかの山の木こり小屋にいても、どっちもしっくりくるニンゲンになりたい…と思っていたり。いわば、矛盾のカタマリ^^

なんだか何を書いてるのかわからなくなってきましたので、この辺で^ - ^



by nicecuppatea | 2018-01-29 20:01 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)

ロードから帰宅

また随分と間が空いてしまいました。

先週末に捜索救助&遺体捜索犬のトレーニングと認定試験の通訳で、会社を休んで出ていた「ロード」から帰宅。今回は2週間近い「ひとり大型連休」を取っての参加。そのへん、会社が自由にやらせてくれることも、フツーでは考えづらいありがたさだと思います。東は富士山の麓、精進湖畔で、西は広島県の神石高原でそれぞれ4日づつ、座学と実技を行う長丁場でした。

関東地方での実技&試験は樹海の中。超リアルです…
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広島も都市部から遠く離れた高原で。
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メインは「トレーリング」という、イヌが特定の個人の臭跡を追っていく技術について。イヌが臭いを追う技術、と言っても彼らは本能でやっていること。「技術」は、人間の方がそのイヌの行動からいかに今起きていることを読み取るか、ということが大きいようです。「犬を信じろ!」「サインを見逃すな!」という類の事を、原野で犬の後を追いながら何度も叫んで通訳していました(^^;

講師はアメリカでずっと犬を使うスペシャリストとして働いてきていて、警察官もしていた人。「警察官の時は悪いヤツも捕まえた。でも逃げていく悪いヤツを見つけるより、見つけてもらわなければ助かれないお年寄りや子供を見つけ出すことの方が、自分にとって意味が大きいんだ」と。

この講師陣にお世話になるのは今年で4回目。こんな話を訳しながら、彼らの作った資料を読み、彼らの言ったことを自分の口から発する通訳という作業を繰り返しているうちに、その奥深い世界の一端に自分も足を踏み入れているような気になってきます。

「トレーリング」の技術を日本に初めて紹介したのが3年前のこの研修。以来、試行錯誤しながらも前に進もうとする皆さんの様子を毎年通訳と言う立場から拝見してきました。日本にその技術が根付き運用され、ひいてはイヌとニンゲンがより良く共生できますよう。


by nicecuppatea | 2017-11-22 07:49 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)

振り返るタイミング

しばらく間があいてしまいました。

前回書いた時点では自分がカイシャでやっている社会貢献系のプロジェクトの休止を余儀なくされるかもしれない、私にとっての「プチ緊急事態」の真っただ中でした。

継続・中断の意志決定は、その晩、時差のある本社側を含めた、私の権限のはるか上のヒトタチにゆだねるしかなく、その日の勤務時間が終わり、私は「期待は持てない」という気持ちで帰宅しました。

翌朝出勤して、「きっとダメだっただろうな」とメールボックスを開けると、その件について夜中に行われたおびただしい数のメールのやり取りが出てきました。ひとつひとつ順を追って読んでいくと、自分の知らないところで、このプロジェクトを終わらせてはいけない、と、知らない人たちがすごいスピードで動き、繋がり、なんとか続けられる方法を見つけようとしてくれていたのです。

その結果、当座の危機は脱し、そのプロジェクトは継続できることになってました。

そのやりとりを目の当たりにして、何にと言うことなく頭を下げたくなるような気持ちになりました。このあいだは「プロジェクトはヒトのチカラで動いている」とか書いたものの、頭ではそう理解しているつもりでいて、どこか自分で気づいていない無意識のところで「ワタシがやっている」って気持ちがあったんだろうな。でもそれは、違った。自分がやってると思っていたプロジェクトは、ホントに他の人がみんなで作ってくれているモノだった。

ここ数日の自分に対するモヤモヤ感の原因は、これだったんでしょう。自分の無意識の驕りに気づいたというか。ヒトに指摘されたらたぶん素直に聞き入れられなかったかもしれない。でも、ヒトの行動をみて自分で感じたものだから、自分の「間違い」もけっこう素直に認められたのかもしれない。

なんだか複雑な話になりましたが、要は、ちょっと気分がすっきりした♪ってことです^^

今年もサフランの花が咲き始めました。
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ようやく栗とクルミの季節が終わったと思ったら。まったく、季節が変わるごとに色々と回収するものがでてきて、気が休まりません^^;



by nicecuppatea | 2017-10-31 20:49 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)

苦手なこと

先週水曜日頃から、会社の仕事がプチ緊急事態(^^;;

カイシャでは通訳の他に、社会貢献系のプロジェクトを担当しているのですが、始めた時は小さかったプロジェクトが、いろんな人の協力やらアイデアやらが重なって、今じゃ自分でも理解ができない大きなカイシャのシステムを巻き込んだ規模になっています。

今回の問題はそのシステム(IT)関連のところで起きました。もう、そうなると私はいくらその説明を受けても、自分ではそれがどれぐらい難しい問題なのか、解決策がありそうなのか、あるのなら実現までにどれぐらいかかりそうなのか…、一切、想像がつかない f^^;

こうなると私にできることは、「この問題に関係する知識を持っていそうな人」「上部に対して影響力があり、問題の話を上(偉い人たち)にあげてくれそうな人」「気持ち的にサポーターになってくれそうな人」と、できるだけ早く、広く状況を共有し、助けを求めることのみ。実務的には一切役に立たず、自分以外の他のヒトがやってくれることのコーディネートしかできません。

こういうときに、つきなみですがつくづく、ヒトは一人でできることにはホント、限りがあると思います。いいかえれば、自分のチカラはたいしたことがなくても、ヒトとつながることが出来れば、自分の能力がなくても、様々なことが可能になるということ。

システム系の解決策ができたとしても、それを使う各事業所で働く現場のヒトたちがそれをやる負担がどれくらいなのか、現場にいたことがない私にはそれもわからない^^;;;

で、事務所から一番近い事業所のパートさんにいつも意見を聞きに行ったり、作業を見せもらったりして「現場だとどう感じるのか」を教えてもらっています。なんだかんだといつも走って仕事をしている忙しいその人に、困った時にいつも押しかけて質問しているのですが、今回もその人のところに質問に走りました。気持ちにはあまり余裕がなかったんだけど、追い込まれてる分、カンシャの気持ちがいつも以上に強かった。先日作ったシダレヤナギとカエデの葉っぱの柄などを編みこんだミニバスケットに、通勤の時にバス停そばで拾ったハナミズキの葉っぱにカイシャの修正液で書いたお礼のメッセージを。
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なんだか、会社では見なかった顔つきに、一瞬なってくれたような。

私も、来週もがんばろう。


by nicecuppatea | 2017-10-22 18:49 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(2)

出張の途中でも

ここのところ、結構移動を伴う仕事が多め。

先週木曜日は京都への弾丸出張。2時過ぎに仕事を終えたところで、せっかくここまで来たのだから、ひとつぐらい観光してみようか、と近くの八坂神社まで徒歩で行ってみることに。

…と街を歩いていると市内を流れる川に立派なシダレヤナギの街路樹。
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しかも見ると木の上に庭師さんがいて、枝を剪定しているではないですか。反射的に「すみませーーん。この枝、頂いていってもいいですかーー?」と木の上に向かって叫びます。
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「どうぞー」と聞こえたので、周りの観光客の目も気にせずたくさん集めてクルクル巻いて持ち帰ります。

神社観光、というか新幹線に乗るにはちょっとそぐわない荷物だけど。もうちょっと持って帰ってくればよかったなぁ。
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翌日、とりあえず先っぽだけ集めて通勤電車の中でミニチュアかごを。
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京都のヤナギは美しい。きっとよく手入れをされていたのでしょう。これからじっくり楽しむことにします。

by nicecuppatea | 2017-08-27 18:36 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)

何かと追いつかなかった結果…

前回「ネリマナイトマルシェに出店します」、「ワンデーマーケットに出店します」、と書きながら、その後どうなったかも、何をしているのかも、記録もする間なくあっという間に過ぎていきました。納品だ、畑だと、早く起きる習慣がついていて、何もない時でも最近は3時台に目が覚めたままの日が多いので、夜は全く使い物になっていません。それなりに仕事の方もバタバタしたりして。

だから、、、という訳ではないのでしょうが、いつにも増して(?)最近ちょっと注意力散漫な気が。

ここのところ、自家製シソジュースを500mlペットボトルに入れて冷凍にして、会社に持って行っていました。畑に持って行っているのと同じのを、そのまま。
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先週の木曜日、凍り切っていないシソジュース入りペットボトルを通勤バッグに入れ、3キロ先の駅まで自転車で行き、いざ電車に乗ってみたら、カバンの下から水滴が垂れてる…冷凍する時にフタを緩めていたのを忘れて、そのまま鞄にいれてしまったら、それがカバンの中で全部こぼれてペットボトルは空っぽに。水たまりができたカバンから急いで個人のガラケー、デジカメとカイシャ用のアイフォンを取りだす。一応みんな大丈夫そう。。。。

しかし。その中でカイシャのアイフォンだけが、時間を追うごとに重篤な症状になっていきました。

午前10時: スクリーンの上に薄い横線が1本はいる
午前11時: 薄い横線が3本に…
午前12時: スクリーン全体の色が白っぽく
午後3時:  スクリーン右上に黒い影が侵食
午後5時:  影がほぼ全スクリーンを覆う
午後8時:  ほぼ機能しなくなる

で、翌朝がこれ(T T)
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こんなスクリーン、見たことない(TT)

「水没」って、すぐは大丈夫でもだんだん症状が悪化してくんですね(涙)カイシャに「顛末書」を提出して、代替機を依頼せざるをえなくなりました。理由は「ペットボトル飲料の漏れによる水損」報告を受けた上司も笑うのみ。

それでもまだウチでは、シソジュース、梅干し、そしてそれらの副産物でつくる「ゆかり」製造の最盛期。ウチじゅうシソだらけ。
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でも、もうシソジュースは会社へは持って行かないかも。万一の時(?)、会議の書類が紫になって、カバンから取り出すのがとっても恥ずかしかったから。。。






by nicecuppatea | 2017-08-13 19:54 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)

アメリカでもかごを編む

やれ資料勉強が忙しい、寝不足だと色々言っていたアメリカ出張ですが、実は現地入り後は、延々と続けられるリハーサルで、到着当初のスケジュールは割とゆっくり。問題は日中のスケジュールにゆとりがあると、夕方早くから眠くなること。どうしても、地球の自転に逆らって東に向かう場合、到着した後の時差ボケが激しい気がします。

時差ボケ対策は過去にも色々試してきました。眠れる薬を飲む、逆に眠くならない薬を日中に飲む、寝る前にちょっとだけ何かお腹にいれてお酒を飲む、どんなに眠くても日中は絶対に外に出て、出来るだけ日光に当たる、などなど。

何年もの実験の結果、私に一番効くのはやはり「かご編み」と判明(^^;;;

毎年定宿にしているアパートメントタイプのホテルの駐車場脇に、スイカズラが茂っているのを知っていたので…
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早速それを採集して、ホテルのキッチンで熱湯かけて皮を剥きます。それを使って白いバスケットを。
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ところで、毎年会う、スペイン語の通訳者は私のカゴ好きを知って、メキシコ原住民が伝統的技法で植物の繊維を染めて編んだ小さなカゴをお土産にくれました。これはコーデージといわれるコードのように植物繊維を束にして細い繊維でそれをまとめていく方法。世界各地の原住民が様々な特徴を持つコーデージのバスケットを作っていると言われ、一番原始的なかご編みの方法です。自分でやったことはないけど。
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で、眠くならず、白い中くらいのバスケットが完成ー。夕方眠りこけることなく、夜10時過ぎまで起きていることが出来て、やはり時差ボケ調整に(私には)かご編みは最適な方法と証明されました。
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ま、時差ボケはその日だけじゃ治らず、翌日からはカゴ編みどころではなく、結局睡魔と闘うことになりましたが(^^;

同僚には若干、引かれましたが、やはりいつなん時も、かご編みは私には必要。


by nicecuppatea | 2017-06-08 09:24 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)

アメリカでの黒歴史…

金曜日、今回の出張のメインのイベントが終了しました。

3時間ほどのイベントの中で5,6名のメインのスピーカーが話し、その間に様々なエンタメが入ったり、ビデオや登壇者の掛け合いのような会話があったり、と盛りだくさん。とりわけ私のようにアメリカで暮らしたことがない人間には、ジョークの入ったMCやゲストとのやり取りが、メインスピーチの通訳よりもクセモノだったりします。

そうなると、何が無くともイベントスピーチ原稿をできるだけ早く入手して、ただひたすらそれを読み、準備をすることが何より重要!

…ですが、機密性が高いミーティングということで、スピーチ原稿がもらえるのが毎年、本番の1日前とかで、それからほぼ徹夜で資料を読みこみ本番に備える、ということが続いていました。

それが今年は、2日前の水曜日、その前の会議が終わったタイミングで入手できた!

普段であれば時間はあるのに事前に読める資料がないから、1つめの会議が終わった水曜日の夜はなんとなく通訳仲間や、日本からの参加者とちょっとホッとして夕食にはワインの一杯も飲んでいた…のですが、今年は勉強する資料がでたので、気を緩めることなく一気に準備を進めました。

…で、金曜日の会議も無事に終了~♪それまで大切に読み込み、書き込みを繰り返した資料を全て放り出し、ブースの中で1週間、一緒に頑張った同僚通訳者と無事終了を祝いました。

そのまま、日本からの他の参加者のヒトタチとの夕食会に合流。「いや~、お疲れ様」と、参加した多くの人が声をかけてくれ、中華バイキングの料理を取りに行く前に、ワインが並々と注がれました。

日本で粛々と仕事をしていた事業所のヒトタチが、他の国のヒトタチと交流して今まで見たことのないような笑顔を見せてはしゃいでいたりするのを見ると、なんとなくこちらも嬉しくなってくるもの。それに仕事が終わった開放感も手伝って、多分、私はワインをあおるように飲んだ(笑)

考えてみたら、
1、前の晩は2時間しか寝てない
2、お腹に何も入ってない
3、1週間の酒断ちをしていて久しぶりのワイン
4、そう、飲み始めなのにビールでなくワイン
5、しかも、なんだか嬉しくて あおるように飲んだ
6、宴が終わったのに、気分が良くて迎えの車を待っている間に今度はビールを手に取った
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そしてふわんとした気分のまま部屋に戻ってベッドにダイブ。そして3時間後に覚醒。

上記1~6とこの覚醒は魔のコンビネーション。「あれ?なんか具合悪い??」と思っている間もなく、みるみる具合が悪くなりそのままトイレにダッシュ!その後のことはご想像にお任せを致しますm(_ _)m

その数時間後にはフラフラなまま起床、荷造りして、本調子にならないまま帰国の途に。

はぁ〜、この歳になってこんな失敗をするとは。誰にも知られず、迷惑はかけなかったとはいえ、トホホなカンジは自分が一番よく分かっている。アメリカで汚点を残したなぁ。でも、そんな飲み方になっちゃったのは、それだけなんだか嬉しかったんだわな。

by nicecuppatea | 2017-06-07 07:00 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)

眼のチカラ

先週土曜日に日本を離れ、米国で行われる一連の会議の通訳に参加。最初の大きな会議は水曜日でした。
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会議は、世界各国から集まる従業員に向けて様々なメッセージ発信がされる社員総会的なイベントで、通訳者も、日本語の他、中国語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語の計10人が集まり、チームで乗り切る恒例イベントです。長々細々と社内通訳をやっている私のような通訳でも分不相応にも「プチ国連」みたいな雰囲気が味わえる、自分自身のスケールを超えた場。
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10年間も同じ会社で経営への通訳の仕事をしていると、あたかも才能やパワーにあふれた経営者がキャリアの階段を一気に駆け上っていくのを「定点観察」しているような気がします。ビジネスの中では厳しい彼らも、ふとした合間で色々話す通訳のワタシなどには家族や飼っている犬の話をしてくれたり、私にとってはいつ会っても気さくで優しい人が多いのです。

毎年参加するこの会議は、こうして今まで仕事でご縁があり、今では各国で活躍している経営陣の人たちに再開できる機会でもあります。今朝も準備中にお手洗いの前で、この会社で一番偉い人に遭遇。もう10年も、来日の度に通訳させてもらっている人です。通常であれば、ワタシの人生などとは何も交錯しないレベル感のヒトですが、たまたま同じ会社であるということと通訳という仕事柄、長いこと、その人が偉くなる前から定期的に仕事をさせてもらえる機会があったということで、こちらも臆することなく、というか見つけると叫んででも声を掛けてしまうぐらい、身近に感じさせてもらえる大好きなヒト。

「こんにちは。4月に来日された時にはお会いできなくて残念でした。お元気そうで何よりです。」と言うと、

「そうだね。4月は君は忙しくてこれなかったんだろう?」

4月の来日の日、私は自分で企画した仕事で子供たちの遠足を引率することになっていて、その日だけどうしても通訳をすることができなかったのです。が、世界経済のニュースに語られるようなヒトの前で、私の「忙しさ」など問題にすらなりません。が、何のてらいもなくまっさらな感じで、「君はあの日は忙しくて来られなかったんだよね」という。

そして家族は元気か、仕事は楽しいか、色々と聞いてくる間中、その人は吸い付くようなまなざしで私の眼をみていました。それは射るようなものではなく、強くて優しさが感じられる温かいもの。この人の言葉や振る舞いに嘘はないのだろう、と根拠がなくても確信を持ってしまうような。それはまた、自分をとても謙虚な気持ちにしてくれるものでもありました。

ありきたりな言葉になりますが、これはきっと、その人がヒトとして私を「尊重」してくれているということが、「眼力」というとても原始的な方法で私にダイレクトに伝わったからではないかと思います。

ヒトに「こうしろ」と言って、何かを変えさせようとすることが私もあります。この一瞬の経験は、そのような言葉をヒトに投げかけられるのと比べて、「尊重されている」という実感をもてることの方が、どれだけ人を動かす力があるのか…ということを、言葉を一つも使わず教えてくれるモノでした。

ひと仕事を終えたこととあいまって、なんだか清々しく嬉しい気持ちになって、思わずアメリカンな昼食をとってしまった^^;
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でもさ、正直「眼ヂカラ」って、ワタシみたいに平ったい顔に小さい眼の人間は、そもそも真似しようなんて考えるべくもないよなぁ~  ^^;;;

by nicecuppatea | 2017-06-06 08:28 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)

出張から帰ってきました

アメリカに着きました…と書いた後は、なんやかんやで余裕がなくなりあっというまに1週間が経過、昨日夜日本に帰ってきました。

毎年この時期の恒例行事で、今年で10年目の参加。感じることは毎年少しづつ違うのだけど、いつも様々な意味で刺激を受けたり、自分のリミットが試されたり、実力不足を実感したり、ヒトの気持ちに触れてうれしくなったり…となにかと忙しい1週間。

昨日はホテルを出てから、空港移動、国内線の遅延、国際線の遅延、成田からうちまでの移動…と数えてみたらウチに着くまでちょうど24時間かかってた^^明日はひたすら寝るだけでいいや…さすがに歳かなぁ、と思っていたけど、朝になってみたら5時前にはいつもどおりパッと目が覚めた♪ やはりそれも歳のなせる業か。それなら行く場所は、畑。

もうすぐ梅雨に入るらしいから草刈をしておかないと。小さい紫蘇があちこちから生えてきたからそれはこのタイミングで全部摘み取って、シソジュースに。
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前に畑を使っていたヒトが置いていったイチゴの苗に、取り遅れのいちごがついていたのでこちらも回収。生食には熟れすぎだから、ジャムにします。レモンバーベナで香りづけしてみた。
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イチゴジャムはやはり、ジャムの定番。華やかだけどどこか懐かしい香り。そういえば子供の頃住んでいたウチの庭の片すみにはイチゴの苗が生えてた。日当たりが良くないから毎年2,3個しかならなかったけれど、それを摘んでいくと祖母が必ずジャムにしてくれたものだった。スプーン一杯分ぐらいにしかならないけど、それはなんだか決まりのようで。

久しぶりにイチゴのジャムを煮たらその匂いでこんな記憶がふわっと蘇ってきたけど、こういう原体験が知らず知らずのうちに今の自分を作っていたのかも。

そんなことを考えながら畑をいじったり台所仕事をしていたら、昨日までの生活がなんだかウソのような気がしてきます。でもこの二つの世界みたいのを行ったり来たりするのが、今の自分の生活の本質みたいな気がします。

今年のアメリカ出張中の様子はこれからちょいちょい振り返ってみようかと思います。しばしお付き合い頂ければ^^

by nicecuppatea | 2017-06-05 13:40 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(0)