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農家のおつかいもの

庭の植木を綺麗にしてくれた植木屋さんの家へお礼とお支払いに行きました。本職は農業試験場の先生だけに、お住まいのあたりは斜面一面がだんだんに組まれた果物畑で甲府盆地を眼下に一望できる場所。

東京だと「お支払いは何日までにXX銀行XX支店へ振り込んでください」というのが何の疑いもなく一般的。けれども田舎では「えっ?振込み?」と聞きなおされてしまいます(^^どうやら封筒に代金をいれて、お礼の品と一緒にお家へ直接お支払いに伺う、というのが普通のようです。 結局根が都会根性の抜けない無機質な私やだんなは時々その辺のギャップに戸惑ったり。

伺ってみるとお家はよく手入れされた庭木に囲まれ、武田信玄もつかったという県内一古いという、しかし一軒しか宿がない温泉の真向かい。周りには柑橘類と南国フルーツ以外およそ思いつく限りの日本の果物の畑があります。

お支払いをすると、すでに紙袋に用意してあったものを私に手渡し「家にあるものばかりで悪いわね。でも無農薬だから食べてくださいね。」とどっしりと袋いっぱいの自家製キウイ、サトイモ、そして菜の花が。

山梨のこのあたりは、里芋に土が合っているといわれています。ここから山を下って5分ほどのところにある「八幡」というところでとれる里芋は特に「八幡芋」といわれて、地元スーパーで見ても、知事がさかんに県産物を宣伝している某宮崎県のものより3割ほど割高。地産地消であってもこの値段、どれだけ重宝されているかわかります。中にはこれで御殿を立てた人がいるとかいないとか。母などは「他県の里芋は砂のようだ」とひどいことを言う(笑)それほど八幡を始めとするこのあたりの里芋は、ねっとりと濃厚で、煮込むとトロトロに。

里芋の煮っ転がしはだんなの好物でもあるので、里芋は毎年畑に植えていました。毎年結構豊作でもあり家族の評判も上々。
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けど肝心の煮っ転がしを私が作るとどうも旦那の箸が進まない・・・。母が作ると全部食べるのに!今年は「畑やってておいしい煮っ転がしも作れなかったら、だめじゃん」と一念発起。さまざまなレベルの失敗を繰り返しつつ、なんとか旦那がいっぺんに全部食べてくれる煮っ転がしができるようになってきました。

そんなことで、去年まではこの時期たくさん残っていた里芋も、今年は前日に作ったマイ芋の煮っ転がしで食べ収めとなりました。最後まで残っていた孫芋まで丁寧に皮をむきながら「うまかったよ~!」とお礼の意味も込めていつもより少し多めイカや厚揚げを入れて豪華(?)に。でも偶然にも同じ日に植木屋さんから「この里芋も食べてね」とご丁寧に土を洗い落としてくれた里芋を頂きました。このぷっくりと見事な芋、さすが本職!
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名誉のために言うと、私の作ったやつの中にもこういうのがありました^^全部じゃないけど…(^^;ゝ
by nicecuppatea | 2009-03-11 22:19 | 畑の野菜・くだもの&いきもの
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