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真冬の風景

今がまさしく寒の底、でしょうか。。。先週土曜日、明け方に到着した山梨の畑近辺はマイナス5度。畑を見回しても、湿ったものの何もないカラリと乾いた空気が頬に刺さります。

2週間ひと気のなかった田舎の家はシンとして床の底から冷えていて、屋内と屋外と全く気温差はありません(^^

そんな中でなんとなく心配していた沢庵も水が上がっていました。重しとフタは10センチくらい下に沈み、漬物石も大根からあがってきた水分に半分沈んでいます。多少水分の抜けた乾きめの大根にさらさらの糠と塩をまぶしていっただけなのに、こんなに水分が上がってくるとは、すごいものです。毎年行っている人にはふつうの光景なのでしょうが、あらためて食べ物を「保存する」という先人のつくってきた知恵に感じ入ります。
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部屋の中はあまりに寒くて冷蔵庫を開けるとその中の方が暖かいくらい(^^バナナ、サトイモ、サツマイモといった暖地系の食べ物のおき場所さえ気をつければ、食物は夏に比べて傷まないので、気が楽です。

甲府盆地は雪がふらず、本当に寒いときはカラカラに乾燥します。そんな時、雑草の生えていない、半日日陰の畑の土などは、スコップも鍬の歯も立たないくらいがちがちに凍ってしまいます。日当たりの良い場所であればそこまで凍ることはありませんが、毎日霜柱ができたり、解けたりして雑草は根っこから浮き上がり、土はパサパサに乾燥し、ビニールのマルチなどをつかわない私の畑では、真冬を苗のまま過ごすたまねぎなどは乾燥と凍結で枯死してしまうこともあるので、せっせと落ち葉で地表を覆います。

そんな中でも元気に緑の葉を広げ続ける野菜もあります。これは三寸ニンジン。
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まだ暑い時期に種まきをして、乾燥ぎみの気候の中で発芽率は良くなかったのですが、いったん大きくなったニンジンたちは他の葉が霜に当たって枯れてしまったり、しんなりしてしまっている中でもまるで影響をうけず、青々としています。こんなに寒さに強いなんて、知らなかった。

こちらは何の畑だかわからなくなっちゃった感がありますが、にんにくの芽です。
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雑草と、あちこちに種を飛ばして畑中から芽吹いているカモミールの苗に囲まれています。草が生えていればそれだけ霜や乾燥による土の侵食も和らげてくれるので、あくまでこの雑草園化したにんにく畑は春までそのままにします。あんなに目の仇にして夏には抜きまくった雑草ですが、冬には愛しく見えて抜かずに大事にしてるんですから勝手なもんですよね(^^
by nicecuppatea | 2009-01-19 20:07 | 畑の野菜・くだもの&いきもの
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