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バゲット用のバスケット製作記ー1

この夏からひさしぶりに出店を再開した埼玉県日高市の「清流マーケット」さん。大地に根を下ろした感じの主催者さんの影響もあってか、そんな感じの(?)出展者さんが多くて、自然のまんま、っていう私のカゴも色々な方が手に取って下さいました。

その中に地元の天然酵母のパン屋さんがいらして、「バゲットをいれるカゴをお願いしたい」というオーダーを頂きました。

四角いバスケットで、細長いバゲットが立てかけられる形で。私がいつもつくるカゴに比べるとかなり大きめ。

「ぜひ、作らせてくださいー!」といってみたけれど、大きいバスケットだから、素材は太い葛かな、そうすると大量の素材集めに時間がかかるし、太く締まった葛のツルの採集は冬の方がいいから、しばらく時間を頂こうか…

そんなことを思っていた先週末、多摩湖廻りをジョギングしていたところダンナが、「おーい、こんなのがあるぞ」と偶然見つけたのがこれ。
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湖廻りの植え込みからはみ出たヤマフジの地下茎を伐採して、そのまま放置してあったもの。

フジの地下茎は、アケビほどではないものの、均一でしなやかで編みやすい。そしてアケビより太いものが多いのです。さっそく、「念のため」としょっていたカラのリュックサックにまるめて詰め込み、自宅に持ち帰り。何が落ちてるかわからないですからね。やはり湖の周りを走るのに、カラのリュックは必需品。

ぎゅうぎゅうに詰め込んできたリュックからフジヅルをだして、屋上で日に当てる。
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そうだ、この屋上式ベランダのだだっ広いスペースは、このためにあったのだ。汚すことを厭わず葉をむしり、太さ別にツルを選別したり切り分けたりして準備完了。

まず依頼の35センチX35センチの底になるよう、まっすぐなブルーベリーの剪定枝を並べて、
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間隔が定まったら椅子の底にガムテープで固定し、そこにフジヅルを渡して底を編み始め…
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底が出来たら立ち上げる。
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ここで日没。屋内に持って入ったとたん…
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こらこら。

立ち上げてみたら、ツルが太すぎて底が35センチx40センチになってた…ということで一旦ほどいて底から編み直し(泣)

せっかく屋外でかご編みを楽しむんだからと、日没前、ナスで作った「貧乏キャビア」、酎ハイと育ち切らなかったテニスボール大のスイカ、冷凍ブルーベリーをミキサーにいれて作った「なんちゃってカクテル」をベランダで若干浮かれ気味に飲み食いしながら編んでました…
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…ところ、不覚にもふわっと酔っ払い、編み直しに気力を奪われて、屋内に入って早々に中断。

思考停止、いや試行錯誤のバスケット編み、まだ続いています。

by nicecuppatea | 2018-09-28 18:14 | Willow Cottage
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