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これも仕事。

出張がらみの話が長引いてすみません(^^;

今回の出張も色々と思うところの多いものとなりました。が、実は私が一番印象に残っているのはちょっと意外なところ…

今回通訳してきたイベントでは、ビジネスのまじめな話もあるのですが、何より世界各国で働いている同じ会社の人が一堂に集う「お祝い」的要素の強いもの。で、イベントには毎回結構有名な人がMCで登場。ある年は俳優、またある年はコメディアンと言った具合で。

今年のMCは「マジシャン」でした(笑)

面白くミーティングを進行させながら(これも通訳泣かせ)、時々マジックも披露します。時には会社のお偉いさんを舞台に上げ、一緒にやりながら失敗してみたり。リハーサルでは実際のマジックはやらないで、その辺の「流れ」だけを説明。

見たことのないマジックの「流れ」だけを聞いてそれがイメージできるかというと、なかなか難しいものです。しかも観客も巻き込んでやるなら、その状況は通訳がしっかりわかっていて、英語のわからない観客に伝えなければなりません。

どうもイメージがわかないのでリハーサル後、ポルトガル語の通訳者たち4人と、マジシャンの楽屋を訪ね、いくつかのマジックについて「もういちど流れを確認させてもらえますか」とお願いしました。

すると彼は「May I borrow you?」(じゃ、ちょっと協力してもらえます?)と私に向かってトランプのカードの数字を私の方に向けた状態で扇のように広げ、「ここから好きなカードを選んでください」

1枚カードを選ぶ私。「じゃあそこに君の名前を大きく書いて」…はい。

彼も同様にカードを選び、それを私に見せながら数字の面に自分の名前を書きます。

「では、それを小さく折りたたんで自分の口に入れてください。」えっ?こうですか…はい。「そう。もっと口の中に入れちゃって(笑)」トランプ、食べたことなかったなぁ。

そこでとってつけた風に手をヒラヒラさせて指をパチンと鳴らすと…口から出してみたら私のカードには彼の名前が、そして彼のカードには私の名前が!

えっ、え~っ、え~っ?

となったのは言うまでもありません。
これも仕事。_e0151091_18084104.jpg
時々テレビでサロン風のセッティングの中、目の前で色々な手品をやって、芸能人が「うそ~!」と驚いているのを見ましたが、「どこかですり替わっているに決まってるじゃん」とクールに見ていたもの。

どこかですり替わっていることは間違いないはずです。でも自分が直にそれをやっても、何も不自然を感じないし、目の前で起こっていることになにもおかしなことがない。本当にカードが自然にすり変わったとしか…(^^;

「あ…ありがとうございました。どうした(how)のかは全くわからないけど何(what)が起こるのかはよ~くわかりましたんで…これ以上の説明は不要です!」とだけ言って、楽屋を後にしました。

ホントなんです~!!!本当にカードがすり変わっていたんですって~!!!





by nicecuppatea | 2015-06-09 20:35 | 会社のこと、通訳のこと
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