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クリスマスへのカウントダウン

なんだかんだであっという間に金曜日…。年末はもうすぐそこですね。毎年書くのですが、クリスマスの時期になると自然とイギリスににいた頃のことをよく思い出します。とりわけクリスマスイブ24日のホームパーティから、ボクシングデイと言われる26日までの「完全ファミリーイベント」に私を混ぜてくれた主任教官のビクトリアとその家族と過ごした滞在二年目のクリスマスが忘れられません。

そのビクトリアから今年3月になって、遅れに遅れた去年のクリスマスカードが届きました。3月になっても送るっていうのが、ビクトリアらしいんですが^^

内容はしかし、結構重かった。

今年、ダンナのリックがパーキンソン病を発病したこと、それにより二人の生活の優先順位はがらりと変わらざるを得なかったこと、私がイギリスにいた頃からいる愛犬ディランが、16歳を過ぎ、来年のクリスマスを迎えられそうにないこと、だからディランがモチーフのクリスマスカードはきっと今年が最後になること、来年(つまり今年)のクリスマスはディランがいなくてあまりに寂しいので、クリスマスカードは誰にも送らず、どこか温かい所へ旅行に行くと決めていること、など…
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私より5歳ほど年上で、仕事をバリバリする博士だけど、誰もを懐深くに招き入れ、いつまでたっても少女のような茶目っ気を忘れない彼女は、私がいつもお手本にしたいと思っている女性。

そんな彼女から先日、クリスマスカードならぬ「アドベントカレンダー」という、オンラインのアプリがギフトとして送信されてきました。アドベントカレンダーとは、日本でいういわば、「もういくつ寝るとお正月」と数えながらめくる日めくりカレンダーのようなもの。12月に入ると一日一枚づつカレンダーをめくったり、印をつけたりしながら、カウントダウンでクリスマスの日を楽しみにしながら迎える伝統的な習慣です。

そのアプリの「設定」は、イギリスの伝統的なマナーハウスの中。クリスマスに向けて毎日異なった家族でのゲームができたり、リースを作る作業をしたり。日が進むにつれ、違った日々のプログラムが用意されています。

単純なアプリですが、帰社後のひと時、毎晩パソコンの前で気持ちだけは雪深いイギリスの伝統的なマナーハウスに飛んでいる今日この頃。

ダンナはそんな画面に見入る私を傍から見て、なんか薄気味悪い館の映像に入り込んでる、と気味悪がっていますが。。。イギリスでの生活は私に、身の回りの自然に目を向けて、その中のささやかなものに限りない面白さを見つけることを教えてくれたものです。それがあるから、「効率、効率!」のカイシャ生活をしながらも、何となく日々生活のバランスを保っている気がします。イギリス生活から遠く離れてしまった今でも、クリスマスぐらいはこんな妄想に浸るのも、悪くないかな、と(笑)

こんなプレゼントをくれたビクトリアに改めて感謝。今まで聞けなかったけれど、思い切って近況を尋ねるメールをだしてみました。まぁ、大抵彼女からの返信は数か月遅れだから(笑)来年春ぐらいまで、気長に待ってみよう。
by nicecuppatea | 2013-12-20 20:43 | イギリスでのこと(季節)
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