先日、マルシェに出店したとき、毎回バスケットを買って下さる方が、「これ、直りますか?」と、透明のケースを差し出されました。よくスーパーで、高級な果物が個包装ではいっているような容器の中に何か入っています。
開けてみると、そこには私が去年、スギ科のラクウショウの皮でヤナギの小枝のフレームに編み込んだ、手の平に簡単にのるような小さなバスケットが。手にとって初めて、「あー、こんなの作ったっけ。。。」と思い出しました。 バスケットをよくみると、取っ手のフレームが数か所で折れていました。あまりちっちゃいバスケットだから、何かの影になると、見えなくて踏み潰してしまう・・・ことが自分でも多々あるので、多分そんなようなことがあったのでは^^と、想像しました。 お預かりして、直してみようとしばらく眺めました。 フレームはバスケットの中でも一番最初につくる芯の部分になるので、そこが壊れてしまったら、表面的につなげたりして修理しても、見てくれも、強度も回復しません。 ・・・ということで、すべてほどき直して、フレームを取り換えて、再び編んでみることにしました。 こんな枝やツルでつくったちっちゃなバスケットを、「直そう」と思うくらい大切にしてくれて、しかも壊れたものがそれ以上つぶれないように、容器に入れて大切にもってきてくれたことが、私にとっては、とても大きなことに思えました。 で、翌日月曜朝、さっそくバスケットを熱湯の中に。 二日目、火曜日の朝、電車の中で柔らかくなったバスケットをほどいて、フレームを再生。 そして今日、三日目水曜日の朝、行きの電車の中で編み直し始め、帰りの電車の中で完成~♪ 基本、同じ素材のバスケットが再び生まれました。 よろこんでくれると、いいな。
by nicecuppatea
| 2013-09-04 20:09
| Willow Cottage
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