新年おめでとうございます。
去年のラスト一か月は、フルマラソンから引っ越しまで、足腰の筋肉を硬直させるような出来事が自覚なしに続いたようで、仕事納めの頃から、どうにも脚の付け根が痛くなり、年末はほとんど歩けず寝て過ごす始末。。。ちょっと楽になり、家の片づけを…と段ボールなどを持ち上げると、とたんに症状は逆戻り。「痛いところでない部分の筋肉の硬直が原因で、股関節が痛むこともある」とかで、なんだか自分がよくわからない「自分の体のしくみ」に、年明け早々から翻弄されています^^;; そんなことで、動かないでいると自然、身の回りで忙しい時はすっとばし、気にもかけてなかったことを、改めて書き留めたくなったりして。 まだうず高く積まれている段ボールの、そのまた上に雑然と積んである手作りのバスケット類。その中の一つを改めて眺めてみました。 なんともアンバランスなバスケットですが・・・。これは14年前、イギリスのマンチェスターで、二日間かけて編んだ、初めての自作のウィローのバスケット。よく見ると、右側の編み芯はフレームの内側、左側の編み芯は外側にでていますが^^先生が気づいてくれた時にはすでに修復不可能なところまで編み進んでいたので、そのまま完成させました。 習ったのは、環境保全チャリティ「BTCV」が行っていた「ウッドランド・クラフトコース」の一環でした。前も書きましたが、イギリスの林の中でもコピス(Copice)と呼ばれるところなどは、日本の里山に似ていて、昔から人の生活の近くにあった雑木林です。ヘーゼル、イングリッシュ・オーク、ホーソン、エルダー、ウィローといった木々は、数年ごとに根元から伐採して枝を更新させます。 その作業はコピシング(Copicing)と呼ばれ、その結果切り株から伸びてくるまっすぐな枝は、家具や家畜用のフェンス、そしてバスケットづくりなどに利用されるのです。そのように「切り出した木の用途があること」が雑木林の保全につながるという考えからバスケット編みのコースも環境保全チャリティが行っています。 材料のウィロー(柳)は編む前に一週間水に浸してやわらかくします。その状態で編めるのは2日間。固くなった枝を再び水につけることもできますが、そうすると皮が破れたり、色があせたりします。いろいろと手間がかかりますが、それもまた楽しくて。 日本で竹を使った「やなぎごおり」が存在するように、イギリスでは卵入れから棺桶まで、あらゆる収納用具がウィローで編まれ、産業革命時代にその需要は最盛期を迎えたのだとか。日本の竹細工のように、伝統的で、地域の特徴のある編み方がたくさん残っているようです。 その深い世界を今年こそ改めてイギリスで覗いて見られればなぁ…。まぁ、新年なので、こんなことも考えます。 この、「初めてのバスケット」はキッチンでジャガイモを入れて使って14年。これからも生活の中で使い続けていこうと思います。 まあ、年の始めから長い文章になったこと…(笑)
by nicecuppatea
| 2013-01-03 20:44
| イギリスでのこと(環境保全)
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