今年も畑で和綿の実が始める頃となりました。
ひょんなことから和綿の栽培を始めて五年ほど。花もきれいで、育てるのが楽しい植物です。 ただ毎年貴重な和綿の種をまき、希少な有機栽培の和綿ができているというのに、自分でも驚くほどそれが活かせていません^^ そもそも、はた織りをしたいなど、具体的な目的があって栽培を始めたのではなく、ただ西洋種の流入や、産業の衰退でほとんど消えてしまった日本固有の綿、という話しが琴線に触れて、育てたいと思っただけなのです。 結果、今まで収穫できた輪綿を少々もてあまし続けていました。あまり面と向かって認めてはこなかったけれど。 綿花というのは穀物といっしょで、収穫したあと、消費できるようにするための加工にとても手間が掛かる作物です。ホワホワの綿の中には、指で強く引きちぎらないと取れないほどしっかりと、大きな種が五つも六つもはいっています。これを手でむしり取るのはあまりに時間と労力がかかります。また、綿になったとして、それを糸に紡ぐには技術や、昔使われていたような道具が要ります。 私の場合、今年になってようやっと種とりの小民具だけは、とりあえずネットオークションで買ってみたけれど、これまた調整が必要で、思ったほど簡単には操作できず。。。 結果、毎年収穫されるコットンボールだけがどんどんたまり、種が入ったままクッションの詰め物にするか、枝ごと収穫してドライフラワーにするしか使い道がなかったのです。 なら植えなければ良いのですが、白くホワホワのはじめるコットンボールを見ているとついつい、毎年植えたくなってしまい。。。 今年も真っ白な綿が徐々に採れはじめました。 そして5年目にしてようやっと、和綿の有効活用ができるかもしれない、「一歩」を様々ないきさつから偶然踏み出しそうな気配になってきました。 この顛末は、また後日。
by nicecuppatea
| 2012-10-26 20:53
| 畑の野菜・くだもの&いきもの
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