すでに秋の気配…

前にアップしたのは夏の真っ盛り。夏の東京では夜9時過ぎに公園にピーチの散歩にでても、うるさいほどに蝉が鳴いていました。

気がつけば、いつからかそれがすべてコオロギや秋の虫に変わり、そのうち、昼間の蝉の声すらまばらになってきました。

夏がおわったんですねぇ。

今年は海にも行かず、土日に田舎に滞在しても土曜日は半日睡眠にあててしまうくらい、季節を謳歌することがいつもより少ない夏でした。まぁ、こんな年もあるでしょう。

なんとなく萎れたまま秋に向かおうとしていた先日、バーネットヒルさんから小包が。その日も会社からの帰りは夜遅かったのですが、ダンナが気を使って冷蔵庫の中に保管しておいてくれた「それ」を見ただけでエネルギーが湧いてくるのを感じました。それはたわわに実ったエルダーべりー。
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エルダーはイギリスにいる時は何かと生活に近いハーブでもあり、どこにでも生えている木であり、また、フォークロアの中でも様々な意味をもつ植物で、私のイギリス生活のあらゆる記憶に結びついています。

そばを通っただけで「咲いているな」とわかる強い香りを放つ、小さな白い星型がアジサイのように集まってテーブル上の花をつける初夏、一番暑い時期の昼下がりでも、かき氷よりソフトクリームがぴったりな穏やかな夏(少なくとも東京の猛暑や熱帯夜を知っている身にとっては)を過ぎ、初秋になると、細いテーブル上に広がっていた花は、細い花茎の上に濃紺の実をたわわにつけて、その重みでがっくりと首を垂れたように下を向きます。

紫が濃い実であればあるほど、食べたくなる。でも、「この実は生で食べるとおなかを壊すよ」と言われていたので、さすがに生で食べたことはありません。ただ、聞くところによるとブドウのようにワインをつくるのに適した成分をたくさん含んでいるのだとか。

電気も水も来ていない牧場の中の小屋で、アンティークに囲まれて、フォークロアの生き字引みたいな生活をしていたマイクが、自家製の「エルダーベリーワイン」をごちそうしてくれた時、その芳醇な味に驚いたものです。

いつか自分で作ってみたいけど、これはブドウでつくるワインと同じように、イーストを入れて発酵させたり、何かと手が込むので、今回は「エルダーベリーシロップ」にしました。このシロップはイギリスでは風邪の初期症状など、ちょっと元気がない時に家庭でよくつかわれるのだとか。
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これ飲んで、明日も元気に会社に行こう(^^送ってくださって、本当にありがとう。
by nicecuppatea | 2009-09-14 23:04 | おいしい実 | Comments(2)
Commented by burnethill at 2009-09-17 22:07
なるほど、エルダーベリーのシロップもいいですね。ポリフェノールがいっぱいでしょうし、風邪に効くんですか。今度作ってみたいな。エルダーフラワーの干したのをいただいたので、紅茶に入れたらとてもおいしいし、エルダーコージャルも作りたいし、早くうちのエルダーにも実ってほしいものです。それにしても、お送りしたベリーがお役に立ってホントによかったです。
Commented by nicecuppatea at 2009-09-18 07:40
Burnethillさん、シロップは簡単ですよ。水をちょっと加えてあとは果肉が崩れるくらいよく火を通し、こし袋見たいのに入れて水分を絞りとってそこへ砂糖をいれて煮溶かしたら終わりです。発酵しやすいみたい。冷蔵庫に入れてあまり時間かけずに消費するほうがいいみたいですね。あとは砂糖をかなり多めにするか。

エルダーは、昔から人間が生活の中で植物の特性をよく知って付き合ってきたのだなということを感じさせてくれる、本当に魅力的な植物だと思います。
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