金柑のシロップ煮

東京で過ごす週末、私の主なミッションの一つは、冷蔵庫の中で加工しきれていないモノの加工と消費です。

ここのところ数週間、週末に山梨で加工しようと行く度に持って行っては、手つかずのまま東京へ持って帰ってくる、という非効率なことを繰り返し、かれこれ1か月以上冷蔵庫の野菜室に保存されていたものがあります、それがこれ。
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この金柑は2月に静岡へ行った時に出盛りで、地元の食料品店で安売りをしているのを見て買ったもの。ところが種取りに時間がかかりそうで、きちっと時間があるときにやろう…なんて思っていたらついついこんなに時間が経ってしまいました。よくもまあ、こんな長時間もったこと。

今まで過去に金柑で何かを作ろう、なんてことを思ったことはありませんでした。なんだか柑橘類を皮ごと食べるってのが苦いんじゃないか、って気がして。それが、確かどこかで一回シロップ漬けを食べたらとても香り高くおいしかったこと、どうやらとても体に良いらしい、ということを読んで作ってみようと思ったのです。

よく洗って、縦にいくつか包丁で筋目を入れて数回煮こぼし、さまして親指と人差し指で上下から押して筋目から飛び出してくる種を取ります。思ったより簡単。

その後金柑の半量くらいに砂糖を加えてコトコト煮ていると、だんだんに透明になった金柑は徐々に飴色というか、琥珀色変わっていきました。
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あんまりふっくらとはできなかったけど…冷めたのをひとつ食べてみると、柑橘類の皮の苦さなどまったくありません。こんなに小さいのに柑橘類の濃い香りが。

ちまたの果物って、どんどん生で食べやすいものが増えてきている気がします。柑橘類も、桃もブドウも、イチゴやリンゴも、大きく甘いものが増え、酸っぱいものは敬遠されがち。加工に向く果物は加熱に負けないだけの強めの酸味やえぐみのあるものが多いので、今の消費者の嗜好とは逆行するものが多いのかもしれません。

梅やかりん、金柑、甲州葡萄といった昔からある果物が、食卓から消えてしまったりしないように、ちょっと時間と手間がかかっても季節の果物の加工はやっぱり続けていきたいものです。

少し風邪気味だし、来週はこの金柑を会社にも持って行っておやつに食べよう(^^
# by nicecuppatea | 2009-03-29 20:30 | おいしい実 | Comments(2)

花見へGO

先週は何やかやで仕事が重なり、昨日も家に帰れば11時過ぎ。さすがにこれから荷造りして車で100キロ以上、山梨まで移動する気にはなれず…。

田舎へ行くとなぜかピーチが週末、早起きなのです(^^;真夜中過ぎに寝ても朝6時過ぎにはハッ!と起き上がり、はっきりとした意思を持って私が①目を覚まし、②起き上がり、③布団から出る…まで顔をなめ続けるのです。都会では人が起きてもヘソ天で寝ているのに。それだけ楽しみにしてるんだろけれど…。

…ってことで「今週は東京に留まってゆっくり寝て桜祭りでも見に行こう」ってことになりました。

毎日の散歩コース、「桜並木」は毎年この時期「桜祭り」を行って並木路の車線を通行止めにして、歩行者や花見客に開放しています。今年はまだ四分咲きくらいだけど、区の「桜祭り実行委員会」というのが地元の学校の吹奏楽部を呼んだり、ウサギやアヒルを連れてきて「ちびっこ動物園」を作ったり、何やかやと賑やかで、そこそこ近所の人も繰り出しています。

よく言われている温暖化の影響でしょうか、ここ数年毎年桜の開花は早くなっている気がします。でも「桜祭り」の週末は何カ月も前から決まっていて動かすわけにはいきません。きっと担当者は祭り直前の「開花予想日」をやきもきしながら確認していることでしょう。おととしの桜祭りは確か、ほぼ「葉桜祭り」でしたから(笑)

しばらく歩いてテラス席のある店でコーヒーをすすります。人の往来の多いところで伏せて待つのはピーチは落ち着かないかと思いきや、どうやら周囲の視線を楽しんでいる様子。「あら、おりこうそうなワンちゃんねぇ!」という言葉が聞こえれば、それはそれはお利口そうな顔でその人を見上げます。

そのお利口な顔は、おやつを眼の前に差し出すとりりしい「待て顔」に変ります。「大丈夫、わたし、待てますから。」ってカンジで。やっぱりラブは人とコミュニケーションの回数が多いことが一番の幸せなんだろうなぁ。
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帰りにチビタの首輪を買いました。近所での闘争の結果、敵にとられたらしいのです(笑)こういう買い物をするとピーチはどうしても自分で持ちたがります。持ちたい、というよりは持っているところを人に見てもらいたいんじゃないかな。「あら、お仕事してるのねぇ!」なんて再び通りかかりの人に言ってもらえたら、もう首をシャンと伸ばして尻尾を上にあげてゆっくり振りながら堂々と歩きます。

今晩、もう一回、人どおりの多くなった夜の桜並木を歩こうかね、ピーチ。
# by nicecuppatea | 2009-03-28 17:54 | ピーチ | Comments(2)

少し早いお花見

今週はなんだかずっと残業続き。会社から帰るのが遅くなると、夕食が遅くなり、寝るのが遅くなり、結局翌朝起きるのが遅くなりがちです。

朝晩のピーチの散歩はできるだけ3人(だんな、ピーチ、わたし)で一緒にでかけるようにしていますが、私が夜遅く言葉少なに帰ってくるとだんなも気をつかってか「いいよ俺が行って来るから」といって二人で出て行きます。私も行こう…と思うけれど何分空腹と睡眠に一番弱いタイプの人間ゆえ、ついつい行為に甘えてしまい、結果、今週はピーチと一緒にあまり散歩にでていませんでした・・・。

外を見れば、そろそろ桜が咲きそうな気配。

桜が咲いている1週間くらいは、絶対ピーチと朝晩お花見をしながら散歩をしよう!

これはなぜか私が何年も前から心に決めていること。完璧に花より団子のピーチと私ですが、「きれいだね~」とか話しかけながら、家から一キロほどのところにある夜の長い散歩用のルートである「桜並木」の下を、できるだけ朝の散歩でも歩くのがこの時期私の目指すことです。

今日の帰りも遅くなる予定、明日も遅い・・・ならばせめて今日の朝は桜並木に行ってピーチとお花見を敢行しよう!(ちなみにだんなはまだ寝てました)と行ってみましたが、折からの寒の戻りで桜は三分咲きというところか。こちらはまだ開花前の「地上の桜」。あとちょっと・・・。
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ピーチがうれしい時は尻尾の振れ具合、振り返って私の顔を見るしぐさでよくわかります。いつもの3倍くらい歩いた上、帰りに寄った公園で仲良しの同じイエローラブのハナちゃんに会ってもうもう大興奮。土の上に寝そべってクネクネします。結果、帰り道の信号待ちで通勤の人たちに見られて恥ずかしくなるくらい、都会犬とは思えない泥だらけに。
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会社の時間を気にしてせかして歩かない!と思っているものの、最終的にはピーチの首を引っ張って「早く!今信号渡らないと会社に遅れる~!」といってせかして帰ってきたのでした。でも顔が満足してるのがわかります。

やっぱり朝じっくり一緒に過ごす時間ってどんなに忙しくても大事だよなぁ、彼らの一生って私達よりずーっと短いんだしなぁ。そういえば昨晩は映画「私と犬との十の約束」、テレビでやっていたなぁ、見れなかったけど。

今年もどんなに忙しくとも、桜が満開になって、そして散り始めるまでは、朝も少し足を伸ばして桜並木まで散歩に行って、一緒に花見をしよう。
# by nicecuppatea | 2009-03-27 07:10 | ピーチ | Comments(2)

オレンジピール

目指すは都会でスローな暮らし…と言えば聞こえはいいですが、私は何でも落ちているものを拾いたがるし、あるものを捨てられないので、都会の小さい家では時に夫婦のモメゴトになる種を増やさないとも限りません…(^^

2月に西伊豆に遊びに行った時、浦山の放置蜜柑園で夏ミカンがたくさん落ちているのを黙って見逃せませんでした…。夏ミカンはまだシーズン前、色づいているとはいえとてもまだ食べれる代物にはなっていないのに。だってぇ、農薬のかかっていないミカンの皮なんて、使わないのはもったいなすぎて~。

ということで袋いっぱいの夏ミカンの未熟果を「拾って」きた私。いったいどーするのか、こんなもん?!と普通は思うでしょうね。だんなは何か言いたげでしたがぐっと言葉を飲み込んでいた様子(笑)

そこまでして拾って来たのになかなか手をつけられず冷蔵庫に眠らせることしばし。ようやっとオレンジピールにしました~!ケーキに入れたり、チョコでコーティングしたり、こんな安全でおいしいものを使わない手はないと思うなぁ。
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# by nicecuppatea | 2009-03-26 06:56 | おいしい実 | Comments(2)

美しい剪定枝

先週末、山梨の家にいた時、久し振りに地域の農産物もちより市場、「農てんき」へ顔をだしました。近所の人がつくって安く販売しているしいたけがお目当てでした。

ここへ行くのはピーチも大好き。夏に行けば桃が食べ放題、秋には蒸した里芋やブドウ…と、お店のおばさんも何かとピーチにお土産をくれるので、お腹でよく覚えているカンジです。

「悪いわねぇ、今はなにもあげられるものがなくって」と言いながら、「そのお花、もっていってね」。

レジの隣には大きなつけもの樽がふたつ置いてあってそこには深紅色の桃の枝にびっしりとグレーの毛につつまれた桃のつぼみがついた枝がどっさり水につけてありました。

このへんの桃農家ではこれくらいの時期も、まだ桃の剪定をしている農家が多いのです。切り落とされた枝についているグレーの毛玉くらいの大きさの桃のつぼみは、そのまま水につけておくとだんだん大きくなり、真ん中からはピンクのシルクみたいな花びらが見えてきて、徐々にほつれてついには花瓶の上で鮮やかなピンクの花を満開に咲かすのです。
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一度咲こう!と思った花の勢いは、枝を切っちゃっても止められないのですね。

この時期切った桃の枝を水につけておけば花が咲く、というのは農家の人がみんな知っていること。でも、この時期以降、桃の花の摘蕾、摘花、摘果と追われる桃農家の人たちにしてみれば、「木についている桃」の世話をするので精いっぱい。切ってしまった枝にどんなきれいな花が咲くのであってもそれは正直、かかわっている時間も労力もない…のだと思います。

「農てんき」の素敵なところはこういう農家のやむを得ない落し物も目いっぱい活かしていること。剪定くずであっても、その枝を部屋に飾るだけでうれしい春の気配を一杯に感じられる人がどれほどいることでしょう。それを「ただで持っていけるように」するなんて、どんな高級スーパーでもできない、地元だけの、粋な計らい。

二束も桃の枝をもらって家に帰ってきて庭の剪定屑の山をみたら、ずいぶん前に切ったモクレンの徒長枝の先についた白モクレンのつぼみがほころびつつあるのを見つけました。桃の枝と一緒に大事に東京までもってきて一緒に瓶に活けてみました。モクレンなんて、今まで木のてっぺんでたくさん咲いている花、としか思わずまじまじと見たことがなかったけれど、一夜あけてさらにほつれてきたモクレンの花は、さながらカメオ細工。
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# by nicecuppatea | 2009-03-25 21:19 | 暮らしのアイデア | Comments(2)

ガーデン・ファニチャー?

きのうの「編みモノ」のはなしの続きです。

庭木の剪定屑が山と積まれた山梨の畑。たくさんの常緑樹の剪定枝もしばらく放っておくと葉っぱが茶色く変色して枝から落ちます。その葉っぱや、松の剪定くずなどを枝と一緒に放置しておいてもスカスカしてなかなか腐ってくれません。そこで週末に田舎に行くたびにでる「生ゴミ」と落ち葉を交互に重ねながら踏み込んで堆肥になりやすいよう、剪定屑の山の隣に毎年「落ち葉溜め」の囲いをつくっています。これは長く、太い徒長枝が毎年たくさんできるポプラで杭をつくって、その間を編み込んで作る簡単なものです。

一年間、生ゴミを囲いつづけ、下の方はどんどん堆肥化していくので、1年もすると杭の根本は腐ってボロボロに。
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それを内側に向かって踏みつぶしながら壊していき、同じ場所に今年の剪定枝で新しい杭を立て、コの字型に囲いを作っていきます。枝の太さが均等ではないので、時々あしで編んだ部分を上からエイヤッと踏み込みながら密に壁を編んでいきます。
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簡単な作りですが、これで何となく畑に生ゴミを放り出しただけ、っていうかんじにはならなくなるかな、と(^^;
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何よりまた来年、この囲いごと腐って土に還っていく、っていう感じが個人的にはなぜかうれしい。 焚き火でもすべてが灰になっていくけど、こうして落ち葉や生ゴミを置いておくと、どれだけ大きな固形物が土に還っていくのか目の当たりにできて驚きます。

まだ固形物が残っているところには、圧倒的な数のシマミミズさんたちが活動中。ちょっと気持ち悪いので、それを見つけた時は見なかったことにして埋めなおします(^^時折、生ゴミに交じっていたプラスチックの調味料袋の端っこなどが綺麗なままでてきます。こうしてみると、「土に還らないもの」ってもののほうが、やっぱり不自然なんだなぁ。
# by nicecuppatea | 2009-03-24 22:04 | Comments(4)

畑で生まれて、畑に還って

今年に入ってすぐ、初めて頼んだ植木屋さんがとても丁寧に山梨の庭木を剪定してくれた結果、畑の前に大きな剪定屑の山ができました。てっぺんを切った古い椎の太くくねった枝、昨年一年間でまっすぐ延びたポプラ、梅、モクレンなどの「徒長枝」、そして高く育ちすぎてしまって収穫作業が難しくなっていた百匁柿、富有柿の大きな枝や幹など。

冬の畑で落ち葉を燃やして焼き芋を作るのは畑の楽しみのひとつ。でも最近、燃やすのは最小限にしてできるだけゆっくり土からできたものを土に還していく方法は何かな…と考えるようになりました。トシのせいでしょうか(^^)、ヒトが余計な事をせず、自然に、ゆっくり畑から生まれたものが畑に戻る方が、週末だけのガーデナーにはラクチンだし。

ということで、葉っぱはできるだけ燃やさず、生ゴミと一緒に堆積させて堆肥化するか、畑の上にマルチ代わりで敷き詰めます。

太くあまり曲がっていない枝は畑の仕切り用の杭に。枝分かれしている親指より細い枝は、ガーデンシュレッダーで粉砕して畑の間の「道」にチップとして敷き詰めます。これは去年の様子。ことしはまだ綺麗になってないけど(^^
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で、毎年たくさんでる徒長枝は、できるだけ「編みモノ」に使います。これは梅の徒長枝を二つに裂いて木蓮の枝に編み込んだガーデン用パテーション。簡単にできるので何枚もつくて畑のしきりに。イギリスでヘーゼルの枝を割いてつくった「ハードル」にヒントを得ています。
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梅の枝を縦に二つに割くと、細い枝先まできれいに二つに裂けます。だんだん細い方に向かって裂いていきながら、どっちか片方が太くなってしまった時、均等に戻すコツは太くなっちゃった方をより強くしならせて裂くこと^^
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材料は豊富、簡単につくれて、一年も雨風にあたると自然と壊れやすくなり土に還っていきます。全部、畑でできたもので作って、それが全部畑に還っていく、って実感が癒しの根源。目下のところこれをたくさん編むのが冬から早春にかけての一番の楽しみかな。
# by nicecuppatea | 2009-03-23 20:37 | 畑&バスケット | Comments(2)

ひたひたと、春の気配

春というのは一年中で一番「季節の動き」が刻々と感じられる季節の気がしますね。二週間前に田舎の畑に行った時も、そのまた二週間前に行った時も「春になったなぁ」と感じたものですが、毎回それで終わりではなく、次に行くたびに新たな春のサインが見られます。

そんな春のサインの一つがつくし。2年ほど前「てんぷらにすると美味」とどこかで読んだので、おそるおそる揚げて食べてみると「つくしってこんな味だったの?!」というくらい、味があっておいしいことに気付きました。どうも春のサインは見るだけでなく舌で味わいたくなるんです(^^;

以来、この時期川原につくし採りに行くのがなわらしに。川原はまだほぼ茶色ですが、よくよく眼を凝らすとだんだん目が慣れてきてぽっこりとまだ堅く締まったつくしの頭があちこちに見えてきます。これをうちのダンナは「つくし目」と呼んでいます(笑)

不思議なもので、ウチの畑もスギナがたくさんはびこるのですが、つくしはまだ一本もでてきません。ずいぶん時期がずれるものです。その代り、きのう庭で見つけたのはこれ。この「青いつくし」は、元花畑だったところにでてきたムスカリのつぼみです。
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冬の間は寒い山梨でほとんど昼間も部屋の中にいたネコのチビ太も、花畑に水仙の匂いをかぎにでてきた模様。
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何でもない光景だけど、なんだか幸せ。
# by nicecuppatea | 2009-03-22 17:49 | 畑の野菜・くだもの&いきもの | Comments(2)

ホントにホントにえらい人は

昨日今日と、会社で再び本社からエグゼクティブの訪問がありました。

通訳の仕事をしながら、環境関連の仕事をする部署で働いているので、エライ人が来る直前には、「進捗状況」報告するための資料づくりやその翻訳に追われるのが常です。

何とか準備も終わり、火曜日の朝、会議は朝8時半始まりだからと家でフツーに構えていたら、朝6時に会社から電話があり、泊まれる準備をしてできるだけ早い新幹線に乗って大阪XXホテルまで来るように、と(笑)

聞くと昨夜10時過ぎに成田空港へ到着するはずだった社用機が出発の遅れで成田空港の夜間離発着禁止時間にひっかかり、着陸できなくなってしまい、結局韓国の空港へ一旦降りそこから関西空港へ向かっていてそろそろ到着の予定だから、今日の会議は東京ではなく、大阪になった、と(--;)

眠気はいっぺんに吹き飛び、大急ぎで着替えて同じく東京の自宅から大阪に向かうおえら方達に遅れをとらぬよう荷物を担いで家をでます(通訳が最後に到着じゃぁ、格好つかないですからね)。

この親会社というのはけっこう大きな会社で、そのトップというと私なんかフツーなら話をできるような立場のヒトタチでは到底ありませんが、過去の来日の際に何回か通訳をする機会があった時も含めて、何かと声をかけてくれます。会社で私が今やっている(環境関連の)仕事の重要性をヒジョーに個人的なレベルで私に語ってくれるのです。この分野は重要だよ、いい仕事をするんだよ、君ならできるよ、と。

そりゃあ、そう声をかけてもらえば嬉しい。でもしばらく彼らの様子をみていてもっと感じるのは、このヒトタチの「現場の人に対する接し方の特徴」です。

私は通訳の仕事でもしていなければ、エグゼクティブの人たちにそうそう接する事などあろうはずもないコテコテの平社員ですから、こういったおえら方が集まったような状況では、たった一人のペーペーという場合がほとんど。で、ホントにホントに偉い人、っていうのはまず「下の人」からねぎらいの声をかけていくのだなー、とこのヒトタチを見ていて思います。

同じ団体が前回に来日して空港へ向かえに行った時も荷物を持って出てきたエグゼクティブ達がビルの外へ出て最初に行ったことは荷物を人に預けることではなく、いつもお世話になるバンのドライバーさんに「やぁ、また会えて嬉しいですよ!」と固い握手をしに行くことでした。

色々な場所の視察に行ったり、社内の人たちと会う時も「一番目の届かないようなところにいる人たち」に真っ先に声をかけに行きます。
この傾向はホントにホントのトップの人に顕著です。その下のホドホドに偉い人たちはそうでないこともあったりしますが…。

そう考えると、これはその人の帝王学としての「お作法」なのか、根っからの性質なのか…興味のあるところですが、とにかくホントの意味で人の上に立つ人って、やはり末端の人の心までもきちっと掴む人たちなんだろーなぁ、そして、やはりそうであってほしいなぁ、との気持ちを新たにしたのでした。

昨夜、長旅の疲れを明白に見せながらもエグゼクティブたちは、用意された夜のレセプションで全員に等しく声をかけて関係者をねぎらい、事前準備の労力をなるべく無駄にすることないように、との気づかいを見せつつスケジュールをこなし、次なる国へと旅立って行きました…。エライ人になるって、ホント、大変だなぁ~…。
# by nicecuppatea | 2009-03-18 18:56 | 会社のこと、通訳のこと | Comments(2)

「肉屋さんのほうき」

前に何かの用事で東京の一●橋のそばの公衆トイレの前の植え込みをみてびっくりしました。イギリスの苗木屋にいたとき、「これはあまり数が多くない木なのよ(今となっては科学的根拠はまったく定かではないけど(^^」とイギリス人の苗木屋の同僚たちに教えられていた「Butchers broom(読みのとおりだと「肉屋のほうき」)という低木が公衆トイレの前の植え込みとして茂っていたのです。

イギリスの珍しい木だと思っていたのになんか興ざめ(--;)でも案外、なんでもそんなものなのかも知れません。日本語ではナギイカダというらしい。図鑑を見ても、さして珍しいとも書いてなかった…。

イギリスの苗木屋さんで教わった後も、なんとなく名前が記憶に残っていたのはその面白い葉っぱの形に「肉屋さんのほうき」というなんだか想像を掻き立てる名前が印象的だったからでしょう。

そう思うと、そういえばイギリスでならった植物(の部分)の面白い名前はほかにもいろいろありました。Alice's Pincousion(アリスの針刺し)、King Alfred'S cake(アルフレッド王のケーキ)など。前者はバラなどについていた虫コブ(茎の中に虫がはいって実のように丸くふくらんだもの)、後者は木の幹に生える黒く、丸いキノコの一種で、アルフレッド王がケーキを焦がした、という有名な逸話(?)に基づいているらしい。

脈絡のない名前の植物は外国語だとなおさら覚えづらいけど、こんな面白い名前のものは記憶のフックにしっかりひっかかり忘れずにいたものです。

かえって日本語だと、日本人の私は面白い名前のものも最初から「植物の名前」として頭に入ってしまって面白い、と思う事もなかったけど、日本語を習いながら植物の名前を覚えている外国人が「イヌノフグリ」とか、「ヘクソカズラ」とか聞いたら、ちょっとびっくりするだろうなぁ。
# by nicecuppatea | 2009-03-16 21:55 | Comments(0)