春の初仕事

春が本当にやってきたなぁと実感できることって、いくつかあります。畑に出た時、踏みしめる土が柔らかい、黄色い花が咲く、フキノトウがでるなど。
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週末に畑をいじりだして4年ほど。季節のサインというのは毎年繰り返されるほどに、敏感に感じられるようになります。山梨の畑のあたりは冬は雪がふらず乾燥しているので、表土は5センチくらいカチカチに凍っています。その氷が解けて畑の土が緩んできたのと同時に、それまで地面にぴったり張り付いていた雑草が一斉に葉っぱを上にもたげ、花芽を伸ばし、草のカーペットは日を追うごとにぐんぐん厚くなってくるのです。

ホトケノザやハコベはきっと昆虫のシェルターにもなっているはず…去年春、ホトケノザの生い茂ったところにナナホシテントウの幼虫の大群を見つけてから、草を根こそぎ全部刈るのもタイミングが肝心なのかな…と思うようになりました。
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しかし、草刈りのタイミングも重要なのです!毎年今頃はいいんです。ベルベッドのようにみっしりと、短く密なグリーンのじゅうたんのように見えるハコベや、スズシロ。「草原みたいできれい~♪」とそのまま放っておくと、数週間後には「畑全部を刈るのは無理~!」というほど雑草の勢いに追いつかなくなってしまいます。

去年くらいからは、「最初が肝心!」と春先から気合を入れて、それほど労力をかけなくてもよい早春のうちにカンナで雑草をかくようになりました。昨日のハコベはこんな感じ。
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確かにこのじゅうたんは綺麗なんだけど…カンナでひっくりかえしてみると根っこは数センチの厚さのフェルトのようにすでにみっしり成長しています。

園芸書を見ると「植え付けの前に小石や草をきれいに取り除く」などとありますが、この広い畑、週一回やってくるだけでとてもそこまで丁寧なことはできないので、今日は畝の周りで数センチの厚さのフェルト状になっている雑草の根をカンナで引きはがし、そのまま裏返しにして放置^^;野菜たちにはできるだけ自力で育っていってもらいます。

お手本のような家庭菜園にはとてもならないけれど、今年こそ、真夏の雑草刈りで週明けに疲れきって出社することがないように(笑)何より、夏の日を楽しむための菜園なのだから。
# by nicecuppatea | 2009-03-09 21:22 | 畑の野菜・くだもの&いきもの | Comments(0)

イスづくりとスプリント編み

昔からなぜか「木の椅子づくり」というものに憧れを持ち続けています。イギリスで田舎風の椅子作り(Rustic chair making)といえば、色々なコースが存在するくらい、ニッチではありますが根強い人気のあるホビーなのではないでしょうか。留学生時代はお金がなくてなかなかコース参加はできませんでした。「勤めだしたら参加しよう」と心に決めたものの、今度は時間がなく(笑)

その、椅子作りの方法も数々あれど、私が特にやってみたいと思っているのはヤナギやヘーゼルの木にスチームを当てながら曲げていってフレームをつくる「ベント・チェアー」と呼ばれるもの、そして雑木林から切り出してきた木がまだ生のうちに電力を一切使わない足ふみろくろ(英語ではポール・レース<Pole lathe>といいます)で皮をむき、成形して椅子の脚やフレームをつくったりするもの。

そして座部はイグサや木の皮で編むんです♪Chair seating(椅子の座部を編んで作ること)といえばこれまた、アンティーク好きのイギリスでは、ニッチなホビーとして確立しているものでした。Seatという単語は、動詞として辞書を引くと「座る」という意味が主ですが、辞書に書いてある意味の最後の方に「椅子に座部を付ける、つけかえる」という意味もでてきます。それなんです!その作業がまた奥深く(^^

日本では居酒屋のカウンターにある椅子の座部がイグサで編んであるのを時々目にしますね、ああいう感じのものを作る作業ですが、出来上がりはあそこまで居酒屋っぽくない(?)、田舎っぽい椅子を夢見ています。

木の皮や木の繊維を長くリボン上に剥いだスプリント(Splint)といわれるものをつかってバスケットやいすのシート部分を編むことは、いろいろな国の伝統工芸に見られるようです。日本にあるものでは竹篭づくりの技術などが一番近いんでしょうかね。その素朴でやさしい風合いにとても惹かれて、ぜひ、一度自分で作ってみたいものだと思い続けていますが、スプリントは自分で木を切ったり、そばで伐採をしている環境がないとなかなか手に入らないので、なかなか試せずにいます…。

昔近所の公園の桜の木を剪定していた時、短く切り刻まれた幹をもらってきて、そこからとれた皮でつくったのがこのとても原始的な箱(--;)まだまだ習熟の余地ありです。
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都会では剪定くずも全てかさばらないように小さく小さく刻んでいくので長いスプリントがとれるような剪定枝は残っていませんでした。いつか、自ら山に入って思う存分スプリントをとってきて、椅子を編みたいなぁ…。

そう思いつつ、今日も東京の狭い家でお風呂につかりながら椅子作りの本を眺め、想像を膨らませるのでした(^^
# by nicecuppatea | 2009-03-06 20:47 | 暮らしのアイデア | Comments(0)

藤ヅルのバスケット

先日も書きましたが、先週、田舎の庭には植木屋さんが入っていました。去年までと違う植木屋さんで、素人目にみても、今年の植木屋さんたちのほうが断然仕事が丁寧で、「木のことを考えている」気がします。

「木はしゃべれねえから、どうしてほしいかこっちがわかってやらないと」といい、色々な木の「診断」を色々話してくれます。中でも年々弱っていた豊後梅ともみじは「よく枯れなかったな」と言われる始末。植木屋さんに頼んでいるから大丈夫…と思っていましたが、そうでもなかったらしい(^^

その植木屋さんに呼ばれて畑と庭の際に行ってみると、これまで気づきませんでしたが庭の藤棚の藤が地下茎を伸ばし、樫の垣根の傍から芽を出してかなりツルが伸びていました。

「あ、ここ切るときツルを長いままとっておいてもらえませんか?」と私。ツルを切るとなればそのまま放っておくわけには行きません(^。^)これらがとってもらった藤のツル。別段プランしてはいなかったけど、早速バスケットを編むことにしよう♪
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藤ヅルは、針金のようにしっかりした硬いツルで、頑丈なバスケットができます。切ったその日に編むと、ほかの種類の大抵のツルでは水分が蒸発した数日後にはツルが縮み、バスケットがグラグラに緩んでしまうのですが、藤づるではそんなことはありません。乾燥した後水につけて編めばよいのでしょうが、切ったその日に編めばその手間も省けます。

今回は太めのツルがたくさんあったのでそれでリムバスケットを編むことにしました。最初に輪っかを二つつくり、それを十字に留めます。このとき、どこが底になり、どっちが持ち手になり…ということをデザインしながらフレームをつくると大体のバスケットの表情が決まります。私の一番好きな作業のひとつ(^^フレーム止めにはきつく巻いてもしなやかで折れない、色もコントラストになって綺麗なアケビのつるを使いました。

フレームのところで菱形に見えるこの留めのデザインは「God's Eye」(神の目)といわれます。
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それにしてはちょっと左右非対称(^^;でも長くてしなやかなアケビのつるをつかったら大きな「目」ができました。さっすがアケビだ~、とひとりつぶやきながら夕方の縁側で編み続け、東京に帰ってからも編み続け、寝不足になりながら翌日も、そのまた翌日も少しづつ編み続け…。

この手のバスケットは左右の「目」のところからバスケットの真ん中に向かって編み進めていくのだけど、真ん中近くまできたら、ちょっとだけ藤づるが足りない~~!ってことでここはアケビを使って埋めました。色のコントラストにセンスの微塵も見られませんが^^;こうなるのなら、もっと取っ手に近いところにブラウンのアケビを入れるべきだった~…といってももうここまで編んじゃったらこれはほどけないなぁ。

カラーデザインは「???」ですが、、最近作ったバスケットの中ではけっこう大きめで、頑丈なバスケットになりました。やっぱり、アケビは素晴らしい。果物入れにでもしようかな。
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# by nicecuppatea | 2009-03-05 21:43 | Comments(2)

白菜のおいしい季節になりました

この時期、全ての冬の葉もの野菜は、真ん中に花芽を伸ばしてきます。冬の葉っぱ野菜のほとんどはアブラナ科ですから、花は多少の違いこそあれ、みんな「菜の花」です。青梗菜、小松菜、キャベツ、白菜、大根・・・。それぞれ白や黄色の十字の形をした菜の花を咲かせるのはもうすぐでしょう。

前回田舎に行った時はまだ外葉が霜にあたり、茶色く小さく縮こまった「お地蔵さん」状だった白菜。今回はすべての株が外側の枯れた葉の「殻」を突き破り、菊の花のように葉を全開に開いています。「お地蔵さん」の真ん中の葉はやわらかく白っぽい黄色だったけど、今では葉っぱ全体が俄然緑を増し、中側にどんどん小さな葉っぱの数が増えています。たくさんの小さい葉がでてくるとそろそろその真ん中には花芽が見えてくる頃。

白菜の花は、どんなアブラナ科の菜の花より甘くて、コクがあっておいしいのです。アブラムシが付く前に、せっせと取り入れてはパスタ和えなどにして、食べるのを楽しみにしています。

と、ここにもう一人白菜の菜の花を楽しみにしているヒトが。
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白菜にしろ、キャベツにしろ、Pの食べる様子を見ていると、野菜ってどこが甘くておいしいのか、よくわかります。彼女は白菜にしても、キャベツにしても「芯」のところから食べます。やはりそこが一番アクが少なく、甘いんでしょう。何しろ、とてもおいしそうに食べます(^^
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そんな彼女もこの時期、畑に放たれると大根やルッコラの花には目もくれず、白菜場に直行します。白菜の花は私も食べたいので(ケチ)、P用白菜とヒト用白菜の株をわけることに。P用はもう彼女が好き勝手に食べていいヤツ。人用はできるだけ彼女に食いちぎられないよう、私ができるだけPからガードするやつ。結局あまり変わらないんですが(笑)

こうして、丸まらなかった白菜たちも、春になれば犬と人間が競争で花芽を食べます。わき芽まで何度も収穫して、そろそろアブラムシが出てきた頃には、ほぼ株は食べつくされた状態に…。そうしたら畑に鋤き戻します。こうしてウチの畑の白菜のライフサイクルは終了^^本当に、私たちを楽しませてくれて、ありがとう。
# by nicecuppatea | 2009-03-04 19:50 | ピーチ | Comments(2)

植木屋さんの樹木診断

山梨の庭では例年、ポプラやモクレンの葉が散る初冬の頃、庭木の手入れに植木屋さんに入ってもらっていました。みんながそうなのかわかりませんが、ウチの田舎の植木屋さんの約束っていうのは、都会の「何月何日の、何時に伺います」という約束事の対極にあるようなもの。

みんな大抵夏は農家をやっていて、冬になると庭木の手入れの植木職人に早代わりして知り合いの庭の植木の剪定をする、というパターンがほとんどのようで、「時間ができたら行くよ」「11月中には行くよ」というような口約束が多く、都会から田舎に行くと、「で、いつなんだ?」などとついつい思いがち。

「いつなんだ?」と思っていても、大抵12月中くらいには終わっていたのに、今年は2月になっても来てくれない。さすがにしびれを切らせた母が連絡すると植木屋さん、脚立から落っこちていて現在稼動不能だとか。数年来頼んでいた植木屋さんでしたが、あまり満足のいく働きぶりでなかったこともあり、これを機に今年から別の知り合いのおじさんに頼むことに。

今年来てくれたおじさん3人組は、農業試験場の先生たち。普段はりんご、スモモ、桃といった果樹を専門にしているようですが、松の枝ぶりなどにもうるさい。「この剪定は誰がやったで。なっちゃいん。」と文句をいいながら、丁寧に剪定してくれています。
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私はスモモ好きなので、これを機会に色々聞きます。去年、ようやっとたくさんの実をつけたと思って喜んでいたソルダム。でも実が大きくなってみると3分の2以上が、マメの鞘のような不思議な形になってしまいました。

だんなと私は「だんだん丸くなるのかな?(ならなかった)」近所のおじいさんは「霜にあたったからじゃねえか?(隣近所のはそんなになってない)」。素人が集まり色々と推測したのですが、今回来たスモモの先生である植木屋さんは、はっきり「あぁ、それはふくろみ病ですね。ソルダムによくでる病気なんですよ。カビの一種だから今の時期に消毒するしか直す方法はないです」「消毒しないと、駄目ですか?」「うーん、普段ならスモモの方が桃なんかより強くて消毒しなくてもできるんだけど、いったんその病気がでちゃうとねぇ…」「農協でチオノックスっていう薬を売っていますから、それがいいですよ」

私が、農協で農薬を買う…のか?うーん。ちなみに、去年までは別の薬が推奨されていたけど今年からその薬は禁止になったのだそう。そんなの聞けば、なおさらやっぱり薬はできるなら使いたくないなぁ。。。何とか木を切り詰めてでも薬を使わないで直す方法はないかなぁ。

その樹木のプロの人であればあるほど、「農薬を全く使わない」なんてことは考えないのがほとんどなのかも。誰か、薬を使わないいいアイデアを知っている人はいないかなぁ。今年はおいしいソルダムがいっぱい食べたいのになぁ…。
# by nicecuppatea | 2009-03-03 20:40 | Comments(2)

春の動き

先週はじめじめと雨の日が多く、ほとんど日照時間もなくて都会にいる限り(花粉症の兆候以外)、春が近づいてきている気がしませんでしたが、田舎に来てみると、三寒四温を繰り返しながら、季節は確実に春に近づいていることがわかります。

山梨の家の庭には「元花畑」があります。20年も前に亡くなった祖母が生きていた頃はここが「公認花畑」で色々な花がシーズンごとに咲いた…ような気がします。今では宿根性の春の花だけが生き残っていて、春、水仙、ヒヤシンス、クロッカスなどがいっせいに咲く時だけが、「花畑らしい」時。それが終わると毎年雑草に埋もれてしまいます。今年も水仙の芽やつぼみがぞわっと出揃いだしました。
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散歩の途中の川原でみつけたネコヤナギ。川原にはどこへ行っても何がしかのヤナギの木が生えているもの。ヤナギといえばシダレヤナギを思い浮かべがちですが、ほとんどのヤナギは普通の木の形をしています。イギリスにいた時にバスケット編みにつかうヤナギは、黄色、グリーン、紫、と樹皮がいろいろな色をしたものがあり、それを編むだけでカラフルなバスケットになったもの。日本ではそういう色のものはあまり見かけませんが、ネコヤナギはバスケットの縁にポヤポヤの毛玉がくるようにすると、アクセントとしてちょっとかわいい。いかにそれを落とさないように編み込むか、がポイント^^
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予期せず数週間田舎の家に来なかったので、あれほど大騒ぎして年末に作ったたくあんもあまり消費されないまま、大量に残っています。近所のおばあさんに教わって作ったこのたくあん、しょっぱいしょっぱい(笑)だんな曰く、「去年あのおばあさんからもらった白菜漬けだって、鳥肌が出るほど塩っからかったじゃないか、こうなると思ったんだ。」失敗作、というよりはこれがおばあさんの普通のたくあんなんでしょう。私は塩抜きして炒め物などに使っています…。そのたくあんもカビがでたり、すっぱくなる時期。これからもっと気合をいれて消費せねば…。
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何でも外へ置いておけば「半冬眠状態」を保って、悪くならず良い塩梅に保存できた冬が終わりに近づき、これからすべての生物が活発に動き出す季節が始まります。モノが腐ったり、カビが生えたりするのも、芽が出たり、作物が育ったりするのも、春だからこそ。
# by nicecuppatea | 2009-03-02 21:22 | 畑の野菜・くだもの&いきもの | Comments(0)

大きな木

自転車で通勤する日が多いのですが、最近その通勤路上で古い建物が解体されて、その周りに生えていた大-きな木が伐採されている場面を2箇所ほど目撃しました。

ひとつは古い幼稚園の庭に生えていたヒノキ、もうひとつは古いアパートの横に生えていた古いイチョウの木でした。

まず、朝通勤時に、周りが更地になっているのを目撃。「まさか、この木は切らないよね。」と思って帰宅時に通りかかるとその木が根こそぎ伐採されていたというもの。

大きな木、それも昨日までそこの風景の重要な一部をなしていた木が無造作に切り倒されているのをみるのには、ある種のショックが伴います。感情移入しすぎ、って言われるかもしれないけど。

少なくともそれらの木は私が子供のころからそこにあって、毎日子供が庭で遊ぶのを見ていたり、下を歩く人を強い日差しから守ったりしていたであろうわけで。

土地が借り物だったりすると、オーナーに返上するときは「現状復帰」のため更地にしないといけないのかな、とか、改築する場合は投資回収のためにも少しでも延べ床面積の多い建物にして貸し出さないといけないのかな、とか、色々と勘ぐることはありますが、それにしてもある日突然、住宅街の中でオアシスのように感じていた大きな木がばっさりと切られていたのを発見したときの気持ちは、私は一日中引きずってしまったりします。

大きな木に惹かれるなぁ、と感じるようになったのは、それほど昔のことではありません。

「アラサー」で初めて留学生となりイギリスに滞在している中で、牧場の際やカントリーサイドに生えている、重厚な枝ぶりのイングリッシュ・オークの木を見て、あたかもその木が経てきた月日を見ているような気になって、しばし時を忘れて見上げた時が、最初だったかもしれません。

それまで日本で生活している間、そんな風に思って木を見たことなど一度もなかったのですが。なんというか、日本庭園で手入れが行き届いて年輪を重ねた「下がり松」などとは別の、ただただ自然に年を重ねた重さ、とでもいうようなものをとても大きく感じました。

イギリス人に言わせると、「イギリスは人を守るより木を守るからね。家が壊れそうでも木を守るのは大事だといって切らせてくれない」などと揶揄する人もいるくらい、イギリスで樹木の伐採を制限するTree Preservation Orderという規則は威力のあるものです。家を建てたり、いじったりする際にも行政と確認し、この木は切っていい、これはだめ、と逐一制限がかかるのだとか。

私の友人も昨年自宅を改築をしようとしたら、まず行政から「Tree Peopleが来て、この木は切っても良い、これはだめ、とすべて決められたよ」といっていました。念のため言っておきますが、これは個人の持ち家の庭の話です。

ちなみにいじってはいけないといわれた彼の家の木はこのイングリッシュ・オークの木。こうみると規模感がわかりませんが、真ん中に備え付けてある巣箱はフクロウ用の巨大なもの。
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ヨーロッパに旅行に行った日本人が街並みを見ると「みんなおとぎの国のようなレンガ建てで綺麗な庭があって、本当に素敵だったわー」などという感想が聞かれますが、あれは自然とああなったわけではなく、ものすごい執念で景観を維持しようという努力を続けた賜物なのだ、ということをわれわれ日本人は見落としがちです。そのためには家への不都合も我慢し、ご近所の景観を損なわないため、自分の家のリフォーム計画すら思うとおりにならないこともあります。

この土地の限られた東京でそこまでは難しいかも。。。でも、あまりに簡単に長い間生きている木が切り倒されているのを立て続けに見て、せめてもうちょっとでも、都会の古い樹木を守るような決まりが日本にあったら、殺伐とした都会空間の潤滑油が減らないのに…などと思っちゃいました。
# by nicecuppatea | 2009-02-26 22:06 | 里と野山 | Comments(0)

作付け計画

畑に、冷蔵庫に、と先シーズンの残り野菜や加工品使い切りや清算レシピの編み出しに忙しい今日この頃ですが、今年に向けてまだ大切な作業がほとんど手付かずです。それが今年の「作付け計画」。

本来であれば、まだ畑の土が凍っていて、人は外へ出られない時期、コタツにあたりながら紙に向かってあれこれと考えて計画を立てるものでしょうが、今年は冬は冬でバスケットを編んだり綿の種取をしたりしていて、まるで来年の計画まで手が回りませんでした…。私はざっくり畑を四等分して、ナス科、アブラナ科、ウリ科、マメ科とそれ以外に分けて、ざーっくりとしたローテーションを組んでいます。

一番連作障害の出やすいナス科に関しては、ナスやピーマンは今のところ接木苗が多いので、それほど心配しなくてもよいのかもしれませんが、トマトなどは全て実生なので、やはり同じところに植えたくはありません。それにできればこれからはあまり苗を買わずになんとか自分で種から育てていく方向に…と思っているところだし。毎回実がなるのになぜ毎年高いお金をだして苗を買っているんだ??というのが、最近の私の素朴な疑問なので。

ナスやトマトは、巷のホームセンターで苗が出回るのと同じ頃に、種から育ててあの大きさの苗を育てるためにはかなりあったかい環境をつくるだしてやらなければなりません。「日のあたる窓辺」とかが全くない都会のアパートの一階に住んでいる私としては、その環境を作り出すのに一苦労…。

毎年活躍するのが卵の容器。底に水抜きの穴をあけ、容器の下半分に培養土を入れて、上半分はカパッとかぶせて温室がわりに使います。去年はそれをさらにレジ袋に入れて保温しましたが、それでも発芽までにおっそろしく時間がかかりました…。アンカの上かなんかにおいてみようかなぁ。できるだけ余分なエネルギーは使いたくないなぁ。

でも、少しでも早くにシーズンの夏野菜の苗を植えたい…毎年、一番わくわくするひととき。
# by nicecuppatea | 2009-02-25 20:06 | 畑の野菜・くだもの&いきもの | Comments(0)

たまねぎ

毎日の料理でよく使う野菜のひとつが玉ねぎ。台所にないとあわてる野菜のひとつです。去年の6月に約200個強を収穫して田舎の軒につるして以来現在まで、今年は初めて年間を通じて使う玉ねぎの自給をすることができそうです。
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でも今ある玉ねぎはもう、芽が出たくてしょうがない時期(^^
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よくよく見ていると、玉ねぎは芽が伸びる時期になると、丸い玉ねぎの下の根の出ている部分が縦に伸び始めてそこからだんだん上に芽が出てくるらしい。それに伴い回りは外側からだんだんフニャフニャに。葉玉ねぎもおいしいですが、そうなってしまうとまあるい白い部分の食べる場所が減ってしまうので、芽がでてきた玉ねぎから急いで使い切っていきます。

通年で保存してきた玉ねぎが芽を出し、やはり袋にいれて保存していたじゃがいもがしわしわになりつつ芽を出してきています。こうなってくると今シーズンの野菜を使いきる時期。それはすなわち新たなシーズンの始まりをも意味します。来週あたりは、いよいよじゃがいもの植え付けができるかな。
# by nicecuppatea | 2009-02-23 23:02 | 畑の野菜・くだもの&いきもの | Comments(0)

買わなくとも…

今週末もまた、田舎へは行かず、まだまだ冷蔵庫に残っているジャムや野菜の消費にづくをだします。

私はここ10年以上、イギリスに住んでいた時期以外、ケーキ作りなどはとんと無縁でした。考えてみたら、あの「泡立て」が面倒だったのです(^^;子供の頃には電動泡立器というものが台所にあり誕生日やクリスマス、というとよく母がそれを使ってケーキをつくってくれたものです。自分で所帯を持って以来、それを自分で買おうなどとはついぞ思いつかず・・・。

最近家のジャムなどを使い切るために・・・と思ってブレンダーなど購入してみました。それで梅酒の梅、りんご、柚子マーマレード、秋に拾って冷凍にしてある栗…などなどたくさんのものを入れながらmarimoさんのレシピを参考にさせてもらいながら、ケーキなど焼いています。今日はまだ台所のいたるところに有り余っている梅酒の梅をつかったケーキを焼いてみました。

杏ケーキのレシピを参考に、「すっぱい果物には甘い生地でないと合わない」とのアドバイスになるほどとうなづきながら作ってみたのがこれ。
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汚いケーキ皿ですが、イギリスにいた頃台所用品を買うお金がもったいなく、町中のリサイクルショップやカーブーツ・セールといわれるフリーマーケットを物色しつづけて確か10ペンスというタダ同然で買ったのがこのケーキ皿。帰国時に捨てきれず、空輸中にちょっと凹みができてしまいましたが、皿の底に時計の針のようにぐるっと一周できるケーキ底を皿からはがす金具がついていて、バター塗りも紙を敷く必要もなく、とても便利なので、気に入ってまだ使っています。

ケーキのほうもちょっとお皿と同じで黒くなってますが(^^;

ケーキを繰り返し焼いていて、バスケット編みと同じだなぁと最近思いだしました。バスケットを編む時は、ツルを水につける時間が少なすぎた、芯が細すぎた、フレームバスケットのフレームの長さが足りなかった、または最初に力を入れて編みすぎてバスケット全体の形に膨らみがでなかった、などなど毎回反省点が。

ケーキを作ってみても、今回はあわ立てが足りなかった、酸っぱい果物なのに生地に砂糖が少なすぎた、卵が多すぎて生地が分離した、粉をまぜるとき泡をつぶしてしまったなど、毎回何かしら発見があります。そうすると結構凝り性の私は、会社から帰ってきた後、夜中に2回もケーキを焼いたり。

夜中にガーガーと泡立器を回す私にダンナも眉をひそめますが(翌日寝不足だと私が不機嫌になるのをわかっているから…)、「だんだんフワッとしてきたじゃん」「家にあるものでも、できるんだな」などと、成果物に対して、なんとなく興味が全くないわけではない様子。そりゃそうだ、何ていったってケーキを作ろうと思い立ったのは、冷蔵庫の自家製ジャムには目もくれず、コンビニで毎夜菓子パンを買うだんなに何とか自家製のものを食べさせたいという思いからに他ならないのだから!
# by nicecuppatea | 2009-02-21 22:08 | おいしい実 | Comments(0)