春の動き

先週はじめじめと雨の日が多く、ほとんど日照時間もなくて都会にいる限り(花粉症の兆候以外)、春が近づいてきている気がしませんでしたが、田舎に来てみると、三寒四温を繰り返しながら、季節は確実に春に近づいていることがわかります。

山梨の家の庭には「元花畑」があります。20年も前に亡くなった祖母が生きていた頃はここが「公認花畑」で色々な花がシーズンごとに咲いた…ような気がします。今では宿根性の春の花だけが生き残っていて、春、水仙、ヒヤシンス、クロッカスなどがいっせいに咲く時だけが、「花畑らしい」時。それが終わると毎年雑草に埋もれてしまいます。今年も水仙の芽やつぼみがぞわっと出揃いだしました。
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散歩の途中の川原でみつけたネコヤナギ。川原にはどこへ行っても何がしかのヤナギの木が生えているもの。ヤナギといえばシダレヤナギを思い浮かべがちですが、ほとんどのヤナギは普通の木の形をしています。イギリスにいた時にバスケット編みにつかうヤナギは、黄色、グリーン、紫、と樹皮がいろいろな色をしたものがあり、それを編むだけでカラフルなバスケットになったもの。日本ではそういう色のものはあまり見かけませんが、ネコヤナギはバスケットの縁にポヤポヤの毛玉がくるようにすると、アクセントとしてちょっとかわいい。いかにそれを落とさないように編み込むか、がポイント^^
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予期せず数週間田舎の家に来なかったので、あれほど大騒ぎして年末に作ったたくあんもあまり消費されないまま、大量に残っています。近所のおばあさんに教わって作ったこのたくあん、しょっぱいしょっぱい(笑)だんな曰く、「去年あのおばあさんからもらった白菜漬けだって、鳥肌が出るほど塩っからかったじゃないか、こうなると思ったんだ。」失敗作、というよりはこれがおばあさんの普通のたくあんなんでしょう。私は塩抜きして炒め物などに使っています…。そのたくあんもカビがでたり、すっぱくなる時期。これからもっと気合をいれて消費せねば…。
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何でも外へ置いておけば「半冬眠状態」を保って、悪くならず良い塩梅に保存できた冬が終わりに近づき、これからすべての生物が活発に動き出す季節が始まります。モノが腐ったり、カビが生えたりするのも、芽が出たり、作物が育ったりするのも、春だからこそ。
# by nicecuppatea | 2009-03-02 21:22 | 畑の野菜・くだもの&いきもの | Comments(0)

大きな木

自転車で通勤する日が多いのですが、最近その通勤路上で古い建物が解体されて、その周りに生えていた大-きな木が伐採されている場面を2箇所ほど目撃しました。

ひとつは古い幼稚園の庭に生えていたヒノキ、もうひとつは古いアパートの横に生えていた古いイチョウの木でした。

まず、朝通勤時に、周りが更地になっているのを目撃。「まさか、この木は切らないよね。」と思って帰宅時に通りかかるとその木が根こそぎ伐採されていたというもの。

大きな木、それも昨日までそこの風景の重要な一部をなしていた木が無造作に切り倒されているのをみるのには、ある種のショックが伴います。感情移入しすぎ、って言われるかもしれないけど。

少なくともそれらの木は私が子供のころからそこにあって、毎日子供が庭で遊ぶのを見ていたり、下を歩く人を強い日差しから守ったりしていたであろうわけで。

土地が借り物だったりすると、オーナーに返上するときは「現状復帰」のため更地にしないといけないのかな、とか、改築する場合は投資回収のためにも少しでも延べ床面積の多い建物にして貸し出さないといけないのかな、とか、色々と勘ぐることはありますが、それにしてもある日突然、住宅街の中でオアシスのように感じていた大きな木がばっさりと切られていたのを発見したときの気持ちは、私は一日中引きずってしまったりします。

大きな木に惹かれるなぁ、と感じるようになったのは、それほど昔のことではありません。

「アラサー」で初めて留学生となりイギリスに滞在している中で、牧場の際やカントリーサイドに生えている、重厚な枝ぶりのイングリッシュ・オークの木を見て、あたかもその木が経てきた月日を見ているような気になって、しばし時を忘れて見上げた時が、最初だったかもしれません。

それまで日本で生活している間、そんな風に思って木を見たことなど一度もなかったのですが。なんというか、日本庭園で手入れが行き届いて年輪を重ねた「下がり松」などとは別の、ただただ自然に年を重ねた重さ、とでもいうようなものをとても大きく感じました。

イギリス人に言わせると、「イギリスは人を守るより木を守るからね。家が壊れそうでも木を守るのは大事だといって切らせてくれない」などと揶揄する人もいるくらい、イギリスで樹木の伐採を制限するTree Preservation Orderという規則は威力のあるものです。家を建てたり、いじったりする際にも行政と確認し、この木は切っていい、これはだめ、と逐一制限がかかるのだとか。

私の友人も昨年自宅を改築をしようとしたら、まず行政から「Tree Peopleが来て、この木は切っても良い、これはだめ、とすべて決められたよ」といっていました。念のため言っておきますが、これは個人の持ち家の庭の話です。

ちなみにいじってはいけないといわれた彼の家の木はこのイングリッシュ・オークの木。こうみると規模感がわかりませんが、真ん中に備え付けてある巣箱はフクロウ用の巨大なもの。
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ヨーロッパに旅行に行った日本人が街並みを見ると「みんなおとぎの国のようなレンガ建てで綺麗な庭があって、本当に素敵だったわー」などという感想が聞かれますが、あれは自然とああなったわけではなく、ものすごい執念で景観を維持しようという努力を続けた賜物なのだ、ということをわれわれ日本人は見落としがちです。そのためには家への不都合も我慢し、ご近所の景観を損なわないため、自分の家のリフォーム計画すら思うとおりにならないこともあります。

この土地の限られた東京でそこまでは難しいかも。。。でも、あまりに簡単に長い間生きている木が切り倒されているのを立て続けに見て、せめてもうちょっとでも、都会の古い樹木を守るような決まりが日本にあったら、殺伐とした都会空間の潤滑油が減らないのに…などと思っちゃいました。
# by nicecuppatea | 2009-02-26 22:06 | 里と野山 | Comments(0)

作付け計画

畑に、冷蔵庫に、と先シーズンの残り野菜や加工品使い切りや清算レシピの編み出しに忙しい今日この頃ですが、今年に向けてまだ大切な作業がほとんど手付かずです。それが今年の「作付け計画」。

本来であれば、まだ畑の土が凍っていて、人は外へ出られない時期、コタツにあたりながら紙に向かってあれこれと考えて計画を立てるものでしょうが、今年は冬は冬でバスケットを編んだり綿の種取をしたりしていて、まるで来年の計画まで手が回りませんでした…。私はざっくり畑を四等分して、ナス科、アブラナ科、ウリ科、マメ科とそれ以外に分けて、ざーっくりとしたローテーションを組んでいます。

一番連作障害の出やすいナス科に関しては、ナスやピーマンは今のところ接木苗が多いので、それほど心配しなくてもよいのかもしれませんが、トマトなどは全て実生なので、やはり同じところに植えたくはありません。それにできればこれからはあまり苗を買わずになんとか自分で種から育てていく方向に…と思っているところだし。毎回実がなるのになぜ毎年高いお金をだして苗を買っているんだ??というのが、最近の私の素朴な疑問なので。

ナスやトマトは、巷のホームセンターで苗が出回るのと同じ頃に、種から育ててあの大きさの苗を育てるためにはかなりあったかい環境をつくるだしてやらなければなりません。「日のあたる窓辺」とかが全くない都会のアパートの一階に住んでいる私としては、その環境を作り出すのに一苦労…。

毎年活躍するのが卵の容器。底に水抜きの穴をあけ、容器の下半分に培養土を入れて、上半分はカパッとかぶせて温室がわりに使います。去年はそれをさらにレジ袋に入れて保温しましたが、それでも発芽までにおっそろしく時間がかかりました…。アンカの上かなんかにおいてみようかなぁ。できるだけ余分なエネルギーは使いたくないなぁ。

でも、少しでも早くにシーズンの夏野菜の苗を植えたい…毎年、一番わくわくするひととき。
# by nicecuppatea | 2009-02-25 20:06 | 畑の野菜・くだもの&いきもの | Comments(0)

たまねぎ

毎日の料理でよく使う野菜のひとつが玉ねぎ。台所にないとあわてる野菜のひとつです。去年の6月に約200個強を収穫して田舎の軒につるして以来現在まで、今年は初めて年間を通じて使う玉ねぎの自給をすることができそうです。
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でも今ある玉ねぎはもう、芽が出たくてしょうがない時期(^^
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よくよく見ていると、玉ねぎは芽が伸びる時期になると、丸い玉ねぎの下の根の出ている部分が縦に伸び始めてそこからだんだん上に芽が出てくるらしい。それに伴い回りは外側からだんだんフニャフニャに。葉玉ねぎもおいしいですが、そうなってしまうとまあるい白い部分の食べる場所が減ってしまうので、芽がでてきた玉ねぎから急いで使い切っていきます。

通年で保存してきた玉ねぎが芽を出し、やはり袋にいれて保存していたじゃがいもがしわしわになりつつ芽を出してきています。こうなってくると今シーズンの野菜を使いきる時期。それはすなわち新たなシーズンの始まりをも意味します。来週あたりは、いよいよじゃがいもの植え付けができるかな。
# by nicecuppatea | 2009-02-23 23:02 | 畑の野菜・くだもの&いきもの | Comments(0)

買わなくとも…

今週末もまた、田舎へは行かず、まだまだ冷蔵庫に残っているジャムや野菜の消費にづくをだします。

私はここ10年以上、イギリスに住んでいた時期以外、ケーキ作りなどはとんと無縁でした。考えてみたら、あの「泡立て」が面倒だったのです(^^;子供の頃には電動泡立器というものが台所にあり誕生日やクリスマス、というとよく母がそれを使ってケーキをつくってくれたものです。自分で所帯を持って以来、それを自分で買おうなどとはついぞ思いつかず・・・。

最近家のジャムなどを使い切るために・・・と思ってブレンダーなど購入してみました。それで梅酒の梅、りんご、柚子マーマレード、秋に拾って冷凍にしてある栗…などなどたくさんのものを入れながらmarimoさんのレシピを参考にさせてもらいながら、ケーキなど焼いています。今日はまだ台所のいたるところに有り余っている梅酒の梅をつかったケーキを焼いてみました。

杏ケーキのレシピを参考に、「すっぱい果物には甘い生地でないと合わない」とのアドバイスになるほどとうなづきながら作ってみたのがこれ。
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汚いケーキ皿ですが、イギリスにいた頃台所用品を買うお金がもったいなく、町中のリサイクルショップやカーブーツ・セールといわれるフリーマーケットを物色しつづけて確か10ペンスというタダ同然で買ったのがこのケーキ皿。帰国時に捨てきれず、空輸中にちょっと凹みができてしまいましたが、皿の底に時計の針のようにぐるっと一周できるケーキ底を皿からはがす金具がついていて、バター塗りも紙を敷く必要もなく、とても便利なので、気に入ってまだ使っています。

ケーキのほうもちょっとお皿と同じで黒くなってますが(^^;

ケーキを繰り返し焼いていて、バスケット編みと同じだなぁと最近思いだしました。バスケットを編む時は、ツルを水につける時間が少なすぎた、芯が細すぎた、フレームバスケットのフレームの長さが足りなかった、または最初に力を入れて編みすぎてバスケット全体の形に膨らみがでなかった、などなど毎回反省点が。

ケーキを作ってみても、今回はあわ立てが足りなかった、酸っぱい果物なのに生地に砂糖が少なすぎた、卵が多すぎて生地が分離した、粉をまぜるとき泡をつぶしてしまったなど、毎回何かしら発見があります。そうすると結構凝り性の私は、会社から帰ってきた後、夜中に2回もケーキを焼いたり。

夜中にガーガーと泡立器を回す私にダンナも眉をひそめますが(翌日寝不足だと私が不機嫌になるのをわかっているから…)、「だんだんフワッとしてきたじゃん」「家にあるものでも、できるんだな」などと、成果物に対して、なんとなく興味が全くないわけではない様子。そりゃそうだ、何ていったってケーキを作ろうと思い立ったのは、冷蔵庫の自家製ジャムには目もくれず、コンビニで毎夜菓子パンを買うだんなに何とか自家製のものを食べさせたいという思いからに他ならないのだから!
# by nicecuppatea | 2009-02-21 22:08 | おいしい実 | Comments(0)

バスケットの編み直し

三日前に作ったアケビのバスケット。ツルは美しいんだけれど、自分で編んだリム(縁)の処理がどーも気に入りません。せっかく地味な二色のコントラストを何とかだしたのに、太いリムが邪魔してその色が見えない~。

こういうときはいつもジレンマに陥ります。一度は形にして「完成」させたバスケットを再び水に浸して、ほどき、編みなおすか。それともこれはこれとしてもうひとつ、新たに「リベンジ・バスケット」に挑戦するか…。

結局、考えた結果、ほどいて編みなおしました。その後もなかなかイメージ通りの形にはならず紆余曲折を経てこうなりました。
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これからもまだ改善の余地ありだけど、とりあえず前のよりは気に入り♪
リムにくるくると細く小さくツルを巻きつけることができるのも、従順でしなやかなアケビだからこそ。せっかくだからこうしましょう。

外国へ行くと必ずその国の本屋で、その国のバスケット編みの本を物色するのが趣味です。イギリス、アメリカ、イタリア…。最近は仕事の関係で外国といえば某国ばかりに渡航が集中し、なかなかバラエティが広がりませんが(^^;
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(^^言葉が読めなくとも、ふんだんな写真を見れば大抵のことはわかります。イタリアのバスケットの本は、色使いがとってもきれい。イギリスの本では伝統的なウィロー・ウィービング(柳を編む)のテクニックを使ってリビング・ウィロー・スカルプチャー、という、柳の挿し木を編んでその後発根させ、屋外につくった迷路や椅子、アートに文字通り「根が生える」クラフトがあったり。

最近はオンラインのブックショップで、外国のバスケット編みの古本を探すのが趣味。バスケットって、本当に土地土地に根ざした、とっても人に近い技術だと感じます。不思議なのは、こういう本が出版されるのは、ほとんど先進国からであって、Developing nationsといわれるような、開発が今現在進んでいるアジアなどの国の本って見つからない。東南アジアの田舎になんか行けば、たくさんのバスケットが存在するのに!わざわざ技術を本にしたためなくとも、まだまだ「現役」で日常生活の中で皆にその技術が使われているからでしょうか。

もっといろいろ本見て、私の畑のバスケットにもいろいろなテクを応用したいものです。
# by nicecuppatea | 2009-02-20 22:17 | バスケット編み | Comments(0)

ツルの気持ち

この週末、ようやっと先々週に伊豆の山でとってきたアケビのつるでバスケットを編む時間がとれました。前日に風呂桶にお湯を溜めて、そこにツルを浸して、一晩付け置き。

今回は、黒っぽいツルと赤茶のツルがあったので、ツートンカラーのバスケットを。
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バスケットをつくる面白さのひとつは、それぞれ扱うツルや枝の素材の違いを肌で感じることにあります。畑でとれた桃の枝、梅の枝などは切ったらすぐ使わなければ柔軟に曲げることは難しい…。

葛は太くともやわらかくて、しわしわの表皮、ざっくりした感じが特徴的ですがあまり強度はない。ハニーサックルは表皮はけばけば。でも茹でるとするりと向けて中から白いきれいなツルが顔を出します。ツルの中は空洞なので、こちらもあまり細かい細工には向きません…。イギリスでは、やはり伝統的にバスケットに使われるウィロー(柳)、フェンスやかやぶき屋根のペグに使われるヘーゼルが「従順」でした。

ウィローなどは長い、まっすぐな枝を束のまま2週間位水につけてから使います。イギリスのカントリーサイドでは、なぜか家の外に古いバスタブが置いてある所が多い(笑)、家畜の水のみにしたりとか。(かなりの田舎での話ですね)。

私が働いていたナーセリー(苗木屋)にも、バーンとよばれる納屋の外にバスタブがありました。バスタブの大きさがあればウィローの長い枝もまっすぐそのまま入ります。

イギリスで、結構太いへーゼルの枝でフェンスを編む時には、まずネジって繊維をほぐしてから曲げると、思い切って曲げてもポキリと折れることはありませんでした。日本の藤やその他のツルでバスケットを編む時も、よくよくつるをみてみると木肌の「流れ」が見えるもの。それに沿った方向にツルや枝をよじりながら曲げたり編んだりすると、けっこうツルが言うことを聞いてくれます。その流れに背いて無理に曲げようとすると、裂けたり折れたり。

ツルの気持ち(?)を考えつつ、ゆっくりとバスケットを編み、言うことを聞いてくれたときのうれしさ♪

さて、昨日編んだアケビ。東京の一人住まいにほぼ等しい集合住宅の一室では、ウィローの枝を全部水に浸すほどのスペースはありませんが、くるくると輪にして保存したアケビならウチの風呂桶にも入ります(^^それにしてもアケビは優等生。大抵のことをされても従順にこちらの言うことを黙って聞いてくれる。しかも強く、長く、しなやか。

イギリスでバスケットを編むといえばウィロー、ハードル(フェンスみたいなもの)編みといえばへーゼルでした。どちらもカントリーサイドで最も一般的に見られる植物たちです。日本で籠といえば、アケビか竹でしょうか。イギリスには葛もアケビも竹もなかった(少なくともカントリーサイドには)。やはり先人は自分の風土の中でどの木や枝なら、いいものができるか、いろいろ試して、その結果今に伝わる伝統的な工芸品になってるんでしょうね。
# by nicecuppatea | 2009-02-18 08:21 | バスケット編み | Comments(0)

犬はお手本

土曜日、日曜日と今週も東京で過ごしましたが、最近東京にいる時は、必ず「周遊散歩」にでるようになりました。

土曜日は、東池袋の方から鬼子母神、雑司が谷、目白台、護国寺ルート。最高気温は23度とかで、ピーチはもう舌がでっぱなし。 背が低い分、私たち人間よりアスファルトの熱をダイレクトに感じることもあるのでしょう。

結構歩いたし、翌日はあまり長距離はやめようよ、といいながら自宅をでて、水道橋、神田、御茶ノ水を通って、湯島天神、後楽園・・・とかなりの距離になりました^^

最初は都会を歩くなんて…と思ったけれど、大通りから一本はいった道を歩き続けると、思いも寄らない古ーい日本家屋や、大きな樹木が町並みの中にさりげなく残っていたりして、田舎とは違った面白さがあります。こちらは鬼子母神にある樹齢600年のイチョウの木。生き物って、600年も生きているとこんな姿になれるんですね。
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だんなも私も「へぇ、ここの店、この間までスペイン料理屋だったのに、中華屋になっちゃったんだ…」とか言いながら店や古い家をみるのが好きですが、時にはピーチ、梅の花、きれいだねーなどと、ピーチにも言葉をかけます。彼女は、うれしいとたれ耳がうしろにそっくり返る(笑)耳が思いっきり開いちゃうんです。

あまり日中陽があたらない、東京の小さい部屋を出たとき、道で友達犬に会ったとき、散歩中に知り合いのおばさんに、にぼしを一匹もらったとき、だんなが飲み終わったペットボトルを持たせてくれたとき。

耳が広がって、口角があがって、尻尾というよりは腰全体を振って、全身から喜びが感じられます。(なぜか、それを写真にとられるのを嫌うんですが・・・)
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こんな小さなことで、こんなに幸せになれるんだなー。
人間もこんな風に生きられたらなー。やっぱり犬は人間のお手本です。
# by nicecuppatea | 2009-02-16 21:38 | ピーチ | Comments(0)

放置ぶどう?

このあいだ山梨の家に行った時、11月末に向かいの家から頂いて、食べずにそのまま納戸に放置していた「甲州ぶどう」がまだこんな状態であることに気づきました。しわしわになっちゃったところもあるけれど、ほぼほぼまだフレッシュです。
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りんごやみかんが冬中もつ、という話しはよく聞きますが、皮の薄いぶどうが、こんなに長くもつのは驚きです。

もともと甲州ぶどうって、シーズンも最後に近い11月頃にでてくるぶどうですが、主にはワイン用で、山梨以外のところではあまり生食用には出回らないのだそうです。私もあまり生で食べたいと思ったことはありませんし、ご近所からたくさん頂くと、「うわぁ、来ちゃったなぁ~…」と思ったりもしたものです。皮は厚いし、種は多いし大きいし、ちょっと舌にえぐみも残るし…。今人気の、種無しで皮ごと食べれる大きな粒のぶどうとはおよそ正反対。

調べてみると甲州ぶどうの歴史は古く、1000年以上勝沼で作られ続けている、ぶどうとしては国内唯一の在来品種なのだそうです。在来品種、固定種という言葉に弱い私は、それだけでがぜんこのぶどうを見直してしまいました(^^;

保存性がいい、というのは別に在来種であることとは関係ないかもしれませんが、1000年以上も地方固有に作られ続けている品種なんですから、他の品種に比べると比較的原種に近く、強い品種なのではと想像します。いわば、自然に近くて、人が手助けしなくても病気になる確率も少なく、毎年きちんと実をつける・・・環境的に負荷をあまりかけなくても、その土地の気候でおいしく育つ…そんな品種なんではないかと。

そう考えたあと、ふと気づくとこのあたりには他にも「甲州~」という名の果物があります。甲州小梅、甲州百匁(柿)、甲州かりん…。こうしてみると偶然なのか、みな加工する果物ばかりです。小梅はカリカリ梅や梅干に、百匁は干し柿に、巨大な甲州カリンは焼酎付けや蜂蜜づけに。「もっと甘く、もっとやわらかく、もっと瑞々しく」と、どんどん品種改良や輸入種の導入が進んでいる生食用の桃やぶどうに比べて、それぞれの果物のもつ特徴に適した加工方法が確立しているからかもしれません。

やはり伝統的に加工されている果物ってあなどれない、と思ってしまいました。もちろん納戸でみつけた甲州ぶどうの房からは、いたんでいないぶどうの粒をすべて集めて早速ジャムにしました♪
# by nicecuppatea | 2009-02-13 18:59 | おいしい実 | Comments(0)

春に向けて

2月初旬のこの時期、田舎の家の近所の畑を見ると畑の野菜はまばらです。何畝もあった白菜や大根は、12月ごろに半分以上が収穫されて白菜は白菜付けに、大根は沢庵づけに、と保存食用に使われます。田舎では漬物がお茶請けの定番。

-ということで、1月頃の畑は穴が目立ていますが、それでも凍み防止のため新聞紙を巻いた白菜、土寄せをした大根、地べたにはりつくように広がっているほうれん草、畑の隅に列を作っている長ネギなど、歯が抜けたように畑に残っているものです。

2月上旬のこの時期になると、「そろそろ…」とみんなが思うのでしょうか。農協の販売所に行っても、近所の市場「農てんき」に行っても、ちょっと見で「一等品ではないな」と思えるような小さめの野菜が袋に詰められて、たくさん売られています。

結局、畑の野菜も良いものから使ったり、売ったりしますから、今この時期に畑にあるのは、どちらかというと見栄えはよくなかった野菜たち。沢庵にするにはちょっと小さかった冬越し大根、大株にならなかったホウレンソウ、髭根になっちゃった短いゴボウ、短いニンジンなどなど。これらが少しでもよく見えるように(?)作り主さんに手を掛けてもらったのか、綺麗に洗われて、袋につめられ、「一袋100円」とかの値段でところせましと市場の棚にならんでいます。

自分で畑をやりだすようになってわかった「畑のサイクル」にそって考えると、とても納得がいきます。みんなこのくらいの時期まではできるだけ野菜が凍みないように、土をもったりして大事に大事に冬の間野菜たちのコンディションを保ちながら食べ続けるのですが、2月のあたまにもなると、そろそろこれを整理しなきゃ…と思うようになるのです。だって次の世代が始まるのだから。

ということで、こちらは私の畑の成長不良大根と凍みかけのラディシュ。秋の掘り残しのジャガイモもひとつでてきました。
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これらの成長不良大根はまとめて、最後の「大根のゆず漬け」に。また、そろそろいたみが増してくるカリンの実は皮をむき、超薄切りにして乾かし「カリン茶」に。アップルティーのような甘酸っぱさがさわやかな、私の会社でのコーヒー代わりの飲み物になります。
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これまらまだしばらく、東京でも「冬の総清算レシピ」を作ることに、工夫を重ねる日が続きそうです。
# by nicecuppatea | 2009-02-11 21:33 | 野菜&実の加工 | Comments(0)