イスづくりとスプリント編み

昔からなぜか「木の椅子づくり」というものに憧れを持ち続けています。イギリスで田舎風の椅子作り(Rustic chair making)といえば、色々なコースが存在するくらい、ニッチではありますが根強い人気のあるホビーなのではないでしょうか。留学生時代はお金がなくてなかなかコース参加はできませんでした。「勤めだしたら参加しよう」と心に決めたものの、今度は時間がなく(笑)

その、椅子作りの方法も数々あれど、私が特にやってみたいと思っているのはヤナギやヘーゼルの木にスチームを当てながら曲げていってフレームをつくる「ベント・チェアー」と呼ばれるもの、そして雑木林から切り出してきた木がまだ生のうちに電力を一切使わない足ふみろくろ(英語ではポール・レース<Pole lathe>といいます)で皮をむき、成形して椅子の脚やフレームをつくったりするもの。

そして座部はイグサや木の皮で編むんです♪Chair seating(椅子の座部を編んで作ること)といえばこれまた、アンティーク好きのイギリスでは、ニッチなホビーとして確立しているものでした。Seatという単語は、動詞として辞書を引くと「座る」という意味が主ですが、辞書に書いてある意味の最後の方に「椅子に座部を付ける、つけかえる」という意味もでてきます。それなんです!その作業がまた奥深く(^^

日本では居酒屋のカウンターにある椅子の座部がイグサで編んであるのを時々目にしますね、ああいう感じのものを作る作業ですが、出来上がりはあそこまで居酒屋っぽくない(?)、田舎っぽい椅子を夢見ています。

木の皮や木の繊維を長くリボン上に剥いだスプリント(Splint)といわれるものをつかってバスケットやいすのシート部分を編むことは、いろいろな国の伝統工芸に見られるようです。日本にあるものでは竹篭づくりの技術などが一番近いんでしょうかね。その素朴でやさしい風合いにとても惹かれて、ぜひ、一度自分で作ってみたいものだと思い続けていますが、スプリントは自分で木を切ったり、そばで伐採をしている環境がないとなかなか手に入らないので、なかなか試せずにいます…。

昔近所の公園の桜の木を剪定していた時、短く切り刻まれた幹をもらってきて、そこからとれた皮でつくったのがこのとても原始的な箱(--;)まだまだ習熟の余地ありです。
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都会では剪定くずも全てかさばらないように小さく小さく刻んでいくので長いスプリントがとれるような剪定枝は残っていませんでした。いつか、自ら山に入って思う存分スプリントをとってきて、椅子を編みたいなぁ…。

そう思いつつ、今日も東京の狭い家でお風呂につかりながら椅子作りの本を眺め、想像を膨らませるのでした(^^
by nicecuppatea | 2009-03-06 20:47 | 暮らしのアイデア | Comments(0)
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