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ロードから帰宅

また随分と間が空いてしまいました。

先週末に捜索救助&遺体捜索犬のトレーニングと認定試験の通訳で、会社を休んで出ていた「ロード」から帰宅。今回は2週間近い「ひとり大型連休」を取っての参加。そのへん、会社が自由にやらせてくれることも、フツーでは考えづらいありがたさだと思います。東は富士山の麓、精進湖畔で、西は広島県の神石高原でそれぞれ4日づつ、座学と実技を行う長丁場でした。

関東地方での実技&試験は樹海の中。超リアルです…
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広島も都市部から遠く離れた高原で。
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メインは「トレーリング」という、イヌが特定の個人の臭跡を追っていく技術について。イヌが臭いを追う技術、と言っても彼らは本能でやっていること。「技術」は、人間の方がそのイヌの行動からいかに今起きていることを読み取るか、ということが大きいようです。「犬を信じろ!」「サインを見逃すな!」という類の事を、原野で犬の後を追いながら何度も叫んで通訳していました(^^;

講師はアメリカでずっと犬を使うスペシャリストとして働いてきていて、警察官もしていた人。「警察官の時は悪いヤツも捕まえた。でも逃げていく悪いヤツを見つけるより、見つけてもらわなければ助かれないお年寄りや子供を見つけ出すことの方が、自分にとって意味が大きいんだ」と。

この講師陣にお世話になるのは今年で4回目。こんな話を訳しながら、彼らの作った資料を読み、彼らの言ったことを自分の口から発する通訳という作業を繰り返しているうちに、その奥深い世界の一端に自分も足を踏み入れているような気になってきます。

「トレーリング」の技術を日本に初めて紹介したのが3年前のこの研修。以来、試行錯誤しながらも前に進もうとする皆さんの様子を毎年通訳と言う立場から拝見してきました。日本にその技術が根付き運用され、ひいてはイヌとニンゲンがより良く共生できますよう。


by nicecuppatea | 2017-11-22 07:49 | 会社のこと、通訳のこと
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