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突然。

毎年お世話になっている災害救助犬トレーニングセミナーの通訳で、昨日まで広島県の神石高原、山梨県の山中湖畔に滞在していました。
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土曜日、仕事中にダンナからメール。午後のトレーニングを見に来るといっていたけれど、「ピーチの具合が悪いから病院つれていくかも」そしてその後すぐに「だめかもしれない」

聞くとお腹がパンパンに張って、歯茎が真っ白で立てなくなったとか。

ダンナが駆け込んだ地元の獣医さんの診断によると、脾臓の腫瘍が破裂して出血したことで貧血になったのだとのこと。実は2週間ほど前から、ちょっとお腹がでてきた、とダンナと言っていたところだったのです。出張前に獣医さんに見てもらったけれど腹水ではないだろうということで、帰ってきたら血液検査をしてみましょう、と言っていたところでした。たまっていたのは腹水ではなく、血液でした。

ピーチはもう14歳4か月。不整脈もあり、いまから外科的な処置をするつもりはなく、その晩、みんなで看取るつもりで宿に連れて帰ってきました。

いつも落ち着きのない権蔵も、何か感じるところがあるのか、ぴたりとくっついて寝て。
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エビ蔵も。
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ただ暖かいところにくっつきたいだけなのか…
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ちょっと迷惑かも。
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でも気が付くと何となくみんなが集まり…
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気が付くと、夜が明けていました。夜を、生き延びた。
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私の仕事の終了後、一泊してツル採りをするつもりでいましたが、計画変更で仕事が終わった昨日深夜、少しでも状態が安定しているうちに…と車を飛ばして帰宅。

そして今朝。なんとか自分のチカラで歩いて立派なウ○チもしたし、やわらかいフードも食べました。なんと、おもちゃを咥えるまでに。
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今朝、かかりつけの獣医さんに連れて行ったところ、おそらく出血がそれほど大きな血管で起きなかったので、生き延びたのだろうと。悪性の腫瘍があることに変わりはないので、状況が変わったわけではないですが、昨日でお別れだったのだろうと考えると、夢のようなはなしです。どれぐらいかはわからないけど、もう少しだけ猶予をもらえたのですから。

「体力があったということでしょう。もう年齢的には今日何が起きてもおかしくない年。それまできちんと、散歩や栄養ある食事をしてきたことでもらえた利息ですよ。」

利息。あまりウチには縁がないものだと思っていたけど、こんなにうれしい利息はない^^;

うかれず、しかしひとつひとつの出来事を存分にかみしめて、もらえた利息を最大限に使いたいと思います。

by nicecuppatea | 2016-11-07 12:53 | ピーチ
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