先日、ちらりと書いたことがありますが、現在会社でご縁のある生産者(農家)さんを、児童養護施設のお子さんが訪ねる一日イベントを企画中。
昨年11月頃降ってわいたような話で「できたらいいなぁ」と思っていたのですが、あれよあれよと言う間に色々の方の協力でアイデアが形になり、今月末に実施の運びとなりました。参加者は農家さん、施設のお子さんや付き添いの方、パートナーのNPOの方、うちの会社の販売店や流通センター、エリアの責任者、社員の家族ボランティア、商品を作っている人などなど、なんだかボランティアが増えて、当初予定していたのの倍ぐらいの30人強になってしまいました。 言いだしっぺである私…ちゃんと実施しないと。とはいえ農家さんで通常捨てちゃうようなものをつかってみんなで収穫体験やバーベキューをやろう、という今まで前例のないようなツアー。(どこぞのTV局でやっている●円食堂からパクッたわけではないのですよ・笑)そんなのに社外の人をたくさん巻き込むのだから、事前に考えないといけないことはたくさん。バスが遅れたら…当日の仕切りは…調理は時間通りに進むか…ご飯が足りなかったら、余ったら…。 それ以上に考えるのは、背景の違う様々な人が参加してくれること。子供さんと農家さんが主役ですが、それ以外にサポートとして参加したいといってくれた人たちにも「来てよかった」といってほしい。じゃあ、どうしたらそう言ってもらえるのだろう? そこまで考えてふと、思い出しました。これってあたしがイギリスで勉強してたこと、そのものだったような。 15年前の留学生時代、私の修士論文のばっくりしたテーマは、どうやったら地域の人が地元の環境活動にボランティアで参加してくれるのか、っていうことでした。そもそも自分が野外活動したいがために、その口実になるような論文テーマを探した私(^^; 望み通り、毎日学校ではなく自然保護地区に出向き、イギリス人ボランティアたちと雑木林の保全などをやっていました。その時思ったのは、「この作業がなぜ必要で、どう役立つのか、作業する人にきちんとわかってもらうことが大事」「同じ下草刈りの作業でも、その活動に参加する人の参加理由はみな違う。自分の参加理由が満たされて初めて、これからもっと協力しようと思うものなんだ」ということでした。 小難しい話になってすみません(^^;; 要は、緑豊かなイギリスの片田舎で実習した考え方でしたが、10数年以上たって、消費主義の象徴みたいな、都会の会社で仕事をしつつ、気が付いたら習ったことを会社でお金もらいながらやらせてもらえているんだなぁ、ということ。 あの時、ずいぶん自分が本当に好きな事を見極めようと時間をかけて考えたものです。次の世紀になった今、気が付いたらそれと同じことをやっているんだから、やっぱり本当に自分が好きな事なんだろうな…というか、自分でやってるわけじゃなくて、会社がやらせてくれるんだから、この厳しい時代、こんな幸せなことはないだろうなぁ、と。お返しとしては、そのイベントに参加するそれぞれの人が目的を達せられるように自分として最善をつくす、ということでしょうか。 久しぶりに教官のビクトリアにメールしようかな、という気になってきました。経緯の説明が長くなりそうだなー、私の文章、長いから(笑)
by nicecuppatea
| 2015-03-25 21:30
| 会社のこと、通訳のこと
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