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都会で探せるバスケット編みの素材あれこれ

先日、私は都会でミドリを探しています・・・というコメントを頂いたとき、数年前までの自分が思い起こされました。

今でこそ週末はどっぷり田舎の風景ですが、アラフォーになるまで、イギリス暮らし時代の3年ちょっとを除けば、思いっきり都会の真ん中暮らしだったので(外見ではタクシーに乗っても「田舎はどこ?」と言われるほど結局都会っぽくならなかったですけど)、中年に至るまで、いつも無意識に「自然」の要素を都会で探していたものです。

公園に行ってもキレイにしてある花壇は面白くないんですよね。人工的すぎて。むしろ、公園と近隣の住居の間の、草むしりをしていないようなところ、線路の脇みたいな、ほったらかしになっているところで草や実やムシを探すのがずーっと好きでした。

今でこそ、自然の多く残っている狭山で、いくらでもカゴ編みの材料は見つかりますが、「かごバカ」ぐらい色々と編んでいる今になって考えてみると、都会でも見つけられる材料はたくさんあるじゃん!と、遅まきながら思うようになりました。

で、ちょっと(かなり)風変わりかもしれませんが、どこに住んでいても多分「ナチュラル・バスケット」作りの素材になるかもしれない、と私が思う素材を羅列してみようと思います。

公園で
シダレヤナギ
シダレヤナギが見つかるのは河原か、街路樹か、公園。雑木林にはないものです。結構簡単に枝が落ちるので、そういうのを拾い集めておくと、とても汎用性が高いです!結構太目の枝でも、茹でると柔らかくてよく曲がります。曲げられない時は雨の日に野外に放置(笑)ちょっと柔らかくなったところですかさず丸い輪っかにして保存します。

フジ
公園によく、藤棚ってないですか?これはなかなか折れないですが、剪定しているヒトがいたりすると私は結構たのんで枝をもらってきたりしたものです。

松の葉
チクチク痛いイメージがありますが、長いのは15センチぐらいあって、小さいバスケットの編み芯に使えます。これは松の葉とクルミの葉柄(黒っぽい所)でつくった直径5センチほどのバスケット。柄は折れましたがもう4年くらい前のモノ。まだとりあえず使えます。
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住宅街(もちろん、ヒトのお庭とかではない)
蔦やアイビー
自分の家の植え込みなんかにあれば、こんなのも使えます。あまり強いツルではないですが、要所要所に。こんなアイビーなんかは結構水を含んでいるので輪っかにしてカラカラに乾かして水につけてから編むといいかも。
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ポピーの花のあと
今の時期、けっこうあちこちに薄オレンジのポピーが咲いていませんか?花が終わって種が付く前、茎がぴゅーっと伸びます。その先にポピーシードと言われる種のつくユニークな形の実がつきます。
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これを最初の葉の上から切り取って。切ると茎から黄色い汁がでてきますが、これ、衣服につくとシミになって、洗濯しても取れないので、要注意。実の部分を飾りに生かしてバスケットに編み込むことも。結構水分含有量が多いので、一度乾かしてさっと水につけるとよいかも。

ハナミズキ
街路樹によくありますよね。こちらも結構柔らかい。あまり急に曲げないようなバスケットの編み方ならば、先っぽの方の枝は使えるかと。コツは節が少ない所を見つけることですかねー

猫じゃらし系の雑草
なんでもいいんです。イネみたいにヒュッと伸びている雑草って、道端によくないですか?。あれの「穂」の部分を一番穂に近い節の上で切ります。そうすると一緒についていた葉っぱも簡単に手で採れるはず。それを乾かすとグリーンだった茎が金色っぽくなるんですよ。これだけだと細いので、使うときはぬるま湯に5分ぐらいつけて、水けをふきとって。三つ編みぐらいにすると、強くなるし、存在感のある編み材になります。まぁ、手間はかかりますが(笑)
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花屋さんで買ったもの…のあと
菖蒲の葉
これは腰がない葉っぱなので、カラカラに乾かして、ちょっとだけ水につけて、編み芯にしたりします。立て芯の間隔を狭めるのがきれいに編むコツかな。子供の日のお飾りのあとを使っても(^^あやめなんかでももちろん同様に使えます。

サンゴミズキ
ハナミズキの仲間で、茎が真っ赤で、綺麗な枝です。花屋さんで花材として売っていることがあるみたい。活けて楽しんで、捨てるのなら、ということで書いてみました。イギリスではDogwoodといわれるサンゴミズキの仲間が生垣に生えていて、それをつかって編んだバケツがたのシンプルなバスケット、私はまだ使っています。もう15年も前につくったものだけど。

カスミソウ
やったことないけど、きっとドライフラワーにして、使うときさっと水につけて柔らかくして、数本の束にしたら、編み込めると思うな~

ちょっと意外な台所素材
あくまで、食べるものは食べる用に(笑)ただ、非可食部分だったり、食べそびれてしまったりしたもので、意外なアイデアもあるかもしれないので、とりあえずご紹介(^^

トウモロコシの皮
こちらは以前、何回か紹介させて頂きましたね。乾かして、使う前にさっとぬるま湯につけて。私は1枚をバスケットの大きさに応じて2枚~3枚に裂いて、ロープのようによじって使いました。
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ゴボウ
変な話、根っこも使えるんです(笑)私はよく買ったゴボウを忘れて冷蔵庫で干からびさせてしまいました。そうしたら、水につけてもどして、指で縦に4分割かなんかで裂けば、ロープみたいに使える。使える、からといってそれでバスケットを編みたいか、と言えば?ですけど(笑)同じ方法で、タンポポの根っこも使えると思います。要は、まっすぐに伸びた根っこを使うってこと。ポイントは縦に裂いて、カラカラに乾かして、それを改めて水でほんの少しだけ(編めるくらい)にもどすこと。

タケノコの皮
要は縦10センチ以上あれば、なんでもいいんです。外側の茶色い毛の生えたタケノコの皮を、縦にひごのように裂いて、乾かしてお湯で戻して使えば、毛の生えた編み材になって面白い、、、と思う(笑)
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ポイントはあまり大きなバスケットにしないこと、ではないかな?そもそも素材の量が限られるし、素材自体が細かったり、腰のないものが多いので。フジやヤナギなど、しっかりした木質のものが手に入ったらそれをフレームや持ち手部分につかって、その間を草や葉っぱや、腰のないもので細かめに編む。。。のがバランス的には一番きれいにできあがるような気がします。

とりあえず、なんでも編んでみるのが楽しいですよね。まあ、周りからはけっこう「?」って見られるかもしれないけれど(笑)
by nicecuppatea | 2014-05-11 15:58 | バスケット編み
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