ツルしべ長者

本日、晴れて年始に編んだおっきなバスケットを、オーダー頂いた方の家まで納品に伺いました。

宅急便でお届け・・・も考えましたが、ちょっと大きすぎるし、そもそも空気を運んでいるようなものだし・・・ということで、家から1時間半ぐらいのお宅まで、車でお伺いすることに。もちろん、カゴを編みながら(^^)/
e0151091_2021161.jpg

3月初旬からの書展でお花を活ける、というお話でしたが、現物を見たことないままでお持ちして、こんな大きいし、イメージと違ったら。。。などとずいぶん心配にもなりました。編んだことのない大きさだったので、自分自身も試行錯誤しながらの作業で、はたしてそれを販売する、、、っていいんだろうか・・・などとも思えて。

頂いた住所を頼りに住宅街を車でそろそろ進むと「間違いないでしょう!」と、すぐに確信のもてるお宅の門構えを発見。竹の生垣、流木(みたいな木)のディスプレイ、同じ匂いをすぐに感知(笑)

ただ、お宅はウチとはレベル段違いの素敵なおうち。でも自然素材を生かしたお部屋などは、自分ではできないけれど「そうそう!」(何が?)と思えるところがたくさん。でも、間違いなく、この大きなカゴは、ウチの小さな部屋より、こちらの素敵な日本間のほうが、居心地がよさそうでした。
e0151091_20213948.jpg

「実はカゴを探して原宿の方のお店を見ていたんですよ。素敵な孟宗竹のカゴがあったのでいくらかなと思ってみてみたら・・・」「5万ぐらいですか?」「いいえ、300万!」

え?(笑)そんな芸術品との比較でお話に出して頂いただけで恐れ多いです
(^^;

300万とは言わないまでも、確かにヤマブドウやアケビなど、私が使うのと同じような素材で作った民芸品のカゴで10万円くらいのものを通販で見ることがあります。そりゃぁ、私なんかよりもずっと、手間をかけて、材料を厳選して、丁寧に、高い技術で長時間かけて編み仕上げることを考えたら、それくらいの値段にも理由があると思います。

でも、この値段のために高すぎて手が出ず、自然素材の良さを身近に感じることができないヒトたちもたくさんいるのではと。とりわけ、お子さんに感じてほしいなぁ、と思うけど、とても「子供用」ではない。まぁ、私のカゴはどちらにしても「工芸品」とかでなく「森遊び」の延長だから、そんなことが言っていられるのですが(笑)やはり私は、「工芸品」ではなく「日用品」路線を行って、日用品並の値段でできるものを考えていきたいなぁと思います。

帰りがけ、お花も活けていらっしゃるというその方から、「おうちで活けて下さいね。あ、あとこれ、軽ーい塩コショウかお醤油だけで、今晩食べてみてくださいね」と大きなユリの花とお肉を頂きました。後で調べてみるとなんと「幻のブタ」と言われている梅山豚(メイシャントン)。

ウチの台所に見合わない高級肉(^^)食べてみると、原種のブタに近いというだけあって、しっかりした肉の味がする、濃い豚肉でした。あまり油がおいしいので、焼いたときにでた油も全てとっておいて今後の料理に使用。フライパンの肉汁やその焦げも全てスープに煮溶かして、私の鍋用スープに足し、何から何まで残さず利用(^^)で、本題のお肉は今回は珍しく食卓を片づけて、姿勢を正して頂きました!あと、引っ越して初めて、食卓に花を活けた(笑)
e0151091_20222543.jpg

今までのプロセス全てが報われた瞬間。あ、お肉を食べた瞬間ではなく、「わぁ、うれしい。イメージ通りです!本当にありがとうございます。」というお言葉を聞けたときです。実際お花を生けた写真を見せて頂けたらもっとそう感じると思います。ありがたいことです。

たくさんのお土産を手に、再び車で1時間半の道を帰りながら、私はかなり饒舌でした。今回のオーダーも、クラフト市の出店でお顔見知りになった方から紹介していただいたもの。ホントに、カゴで一期一会、すごいなぁ、などと考えてて。

カゴを愛でる趣味が全くなく、私に「あれ、とって」と言われると駐車場や散歩道の木の上のツルを採る係のダンナ。「これ、いるの?」と言いながら自分ではどう考えても可燃ごみ以外の何物でもないものが、高級肉に化けたとしか思えないダンナは「これこそ藁しべ長者、っていうかツルしべ長者の現代版だな」と。まぁ、そうですね。
by nicecuppatea | 2014-02-23 20:25 | Willow Cottage | Comments(0)
<< おっきなバスケットの後は まだまだ雪国 >>