あるツルとりの情景

先日、行きつけの西伊豆の民宿に、犬猫ひきつれて、夏に続いて宿泊しました。この時期、ここに宿泊するのは、静かになった砂浜で犬と遊びたいドッグオーナーか、釣り人か、ですが、我々はさにあらず^^

長袖長ズボンに軍手着用で山に入り、アケビとツヅラフジのツルを採集することが目的です。

山はもともと西伊豆地方を通っている、「三浦歩道」の一部ですが、毎年目に見えて荒廃が進んでいます。うっそうと茂ったスギはひょろ長く、森を暗くして、長く間伐された気配がありません。歩道は坂道に見えますが、よく見ると杭をうった階段の上に側面の土砂が崩れてそれらを隠し、ただの砂利で覆われた坂道のようになってしまっているということがわかります。

歩道からストンと落ちている藪に覆われた急な斜面は、目を凝らすとそこここに石垣が組んであり、夏みかんの木が、生い茂るツルや竹の間で数個の実を付けているのが見えます。もともとは、人が畑として開拓したところだったのでしょうが、今再び、うっそうとした茂みになろうとしています。。。

・・・ってなことで、この遊歩道にはびこるツルを取る私は、かなり歩道の保全にも貢献しているんじゃないでしょうか。。。

ひとりでツルを取っていると、周りの藪でガサガサと音が。

しばらくすると音がやむので、作業を続けていると、何か、誰かに見られているような気配。

よくよく目を凝らすと、5メートルほど先の藪の中、木の枝の上に、赤い顔したサルが私をじっと見ているではないですか。

何をするでもなく、じっと見つめられながら私は黙ってツルをとっては、くるくると輪にする作業を続けます。しばらくすると、頭上の木の茂みが再びガサガサと動き、「ホーウッ、ホーウッ!」という声が。その意味は全くわかりませんが、絶対これは、何か、サル同志が意味のある連絡を取っていた声だと思う^^

そのうち、見ると赤ちゃんザルを抱いた母ザル、赤ちゃんより少し大きくなった子ザルなど、7~8頭の群れがさらさらと枝から枝へ、うんていを伝うように移動していきました。

思うに。

最初に私を見ていたヤツは、群れを率いるボスザルなのではないかと。得体のしれないことをやっている人間がいるが、どうも危害を加えないらしいと判断して、彼の群れが私のそばを通り過ぎていったのではないでしょうか。

私がツルを取っていた場所には、山クルミの木があり、よく見ると足元には、半分に割れて食べられた殻もたくさん落ちていました。

よかった、頭の上からサルにクルミを投げつけられなくて!

収穫もこの通り^^
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by nicecuppatea | 2012-10-11 21:42 | Willow Cottage | Comments(0)
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