ウィロー・スター

またクリスマスが近づいてきました。
前に「クリスマスイブ」でも書いたことがありますが、私にとっての「クリスマス」の強いイメージは多分に、イギリスに滞在した時に友人の家や、ささいな街中でのやりとりから経験したもので形作られたもののように思います。

「クリスマス」の宗教的な意味は色々とあるのでしょうが、私には平たく言うと、日々の幸せに感謝して、周りの人とそれを分け合ったり、感じあったりする時、という風に感じられました。

イギリスで印象深かったことの一つに、クリスマスに向けたお祝いの「準備」のプロセスがありました。

−とはいえ、イギリス人も日本人と同じように、昔に比べるとどんどん忙しくなって、「〜する暇がない」という人は増えているでしょうから、どれほどの人が、時間をかけてそんなことをしているか、定かではありませんが。でも、私が一緒に時を過ごした友人達の中には、そのプロセスを楽しみ、丁寧な時間を過ごしながら、クリスマスへ向けた時間そのものを楽しんでいる人がたくさんいました。ドライフルーツや洋酒を染み込ませた、ずっしりと重いクリスマスケーキやミンスパイを作り、数ヶ月も熟成させて「その日」を待つこと、12月になると1日づつ消しこみながらクリスマスを待つ、手作りカレンダーでのカウントダウンをすること、クリスマスツリーに飾るオーナメントを、手作りのクッキーにアイシングをして作ったり、森で探した小枝やツル、松ぼっくりで手作りすること。

何ということはない小さなことの積み重ねなのだけれど、何か心を満たしていくような、ゆっくりとしたプロセスでした。

カントリーサイドで里山保全の活動に携わっていた私が楽しみだったのは、保護地区のレンジャーが計画した、「クリスマス・クラフトの材料探しウォーキング」に参加して、子供達と寒い森の中へ入っていくことでした。イギリスの里山にはウィロー(ヤナギ)や、ハニーサックル(スイカズラ)、へーゼル(ハシバミ)といった、簡単に曲げたり編んだりできる木やツルがたくさんあります。12月にもなると大半をリスに食べられてしまっていますが、松ぼっくりやへーゼルナッツのような飾りになりそうな木の実もあります。12月は南部といっても寒く、暗く、じっとり湿っています。それでもウェリーとよばれる長靴をはいて、ジャケットやフリースを着込みあったかくして、葉が落ちて明るくなった森を散策しながら、材料を探します。

保水性に富むイギリスの林で沢山生えているヤナギの木。日本でよく見る「シダレヤナギ」のようにしなしなの枝のものより、太くまっすぐ上に枝を伸ばすWhite WillowやGray willowなどが一般的で、葉が落ちた後は、イエローやワインレッドなど色とりどりの枝が際立ちます。枝は硬く見えますが、これが驚くほどしなやかで、従順に曲がってくれるので、これをくるくる巻いてリースにしたり、4つほど折り曲げて星型をつくったりしたりします。できた星型の周りには、リースのように、松ぼっくりを飾ったり、ヒイラギの実をかざったり。

それがで作ったのが、ウィロー・スターと呼ばれるヤナギの枝でつくるお星さま。
簡単に作れて、とても素朴なウィロー・スターですが、クリスマスツリーに飾ると、もみの木の上にナチュラルなお星さまがとてもすんなり溶け込みました。

そんな寒くも楽しいクリスマスウォークを思い出しながら、近くの公園で、台風の後に拾ったシダレヤナギの枝でウィロー・スターを作ってみました。
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by nicecuppatea | 2011-12-05 20:51 | Willow Cottage | Comments(2)
Commented by ノリコ at 2011-12-25 11:02 x
お久しぶり~。スクールや仕事でご一緒してたノリコです。ずいぶんご無沙汰しててゴメンね。元気ですか?最近、共通の知り合いN野女史に会って、nicecuppateaさんの話になり、ブログを拝見しました。変わらず充実した日々を過ごしているようで、何よりです。カゴ、かわいいね。さて、実は昨年、妊娠を機に長年の連れ合いと入籍、今年1月に娘が生まれました。予想外の展開に自分でも驚いてます。3人と猫1匹で元気にやってます。寒いけど、そちらも体に気をつけて、人間も動物たちもお元気で。
Commented by nicecuppatea at 2011-12-25 17:38
ノリコさん
コメントありがとうございますー。そうですか!家族が増えたんですね!遅くなりましたがおめでとう~。どうしているかしらん。。。と思っていました。
アップもさぼり気味ですが、のんびりやっていますんで、よろしかったらまた覗きにきてくださいね。Merry Christmas!
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