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「余った実」のジャム

昨日も書きましたが私はサクラ属の実が大好きです。それも野生に近いような小さな実が。山梨の畑を耕しだした時、イギリスの生垣を想いつつ、日本の常識では「密過ぎ!」と農家のおじさんたちに言われるほど、多くのサクラ属の木を隣の畑との間に植えています。だいぶ幹が太くなってきましたが、来年あたり、根元に近いところから思い切って伐採し、萌芽を伸ばして密生させて生垣風にしようかと思っています。

今年、初めてプルーンもなりました。日本ではプルーンというと干しプルーンが一般的で、あまり生のものは出回りません。去年の冬、庭木の剪定に来てくれた人がたまたま農業試験場のスモモの先生で色々話をしてみたところ「プルーンはやめた方がいいですよ、おいしくないし、すぐ皮も破れちゃうし」と、まったくお勧めではなかった様子。
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おそらく郷愁がそうさせるのかもしれません。明るい夕方、カラリとした真夏の天気のもと、イギリス南部の苗木屋で働きながらちょっとのどが渇いたなぁと思うと、隣接のキッチンガーデンの塀沿いにあった大きなプルーンの木から好きなだけ実をもいで食べていました。そのみずみずしく、おいしかったこと。これもきのう書いた大石早生と同じで、完熟で木からもいで一直線で口に運んだものがおいしくないわけがないんでしょうね。

日本に帰ってきても、野性味のある小さめのプラムの実に対する私の執着は衰えることなく…。私の理想とするプラム狩りでは、バスケットの中はきっとこの本の中の色とりどりの野生のプラムの山みたいなもの。
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Source: Sloe Gin and Beeswax (Newdick 1993)

この写真はライフログにも載せている、イギリスの四季の手仕事レシピを紹介しているSloe gin and Beeswaxの「秋編」に出ている写真。ん~、こんなプラム狩りをいつかやってみたい♪今年山梨の畑で採れたプルーンはこれっぽっちだけど。

さてそんなにプラムを作って、採って、時には道に落ちてるプラムの実も拾いたいぐらい好きで、それをどうするのか?

すべてごっちゃに煮て再びジャムに(笑)
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このお鍋に入っているのは、去年つけたアンズ酒につかっていたシワシワになったアンズ、庭で熟していた豊後梅を2,3個、皮が傷んでいて今年のアンズ酒につけられなかったアンズの実、それに仏様にお供え物としてあがっていて、ちょっと古くなったリンゴもイチョウ切りにして(^^;;上の写真みたいな野生のプラムのミックスには程遠いですが、これはこれでなかなか深い味わい。やっぱり現代都会人としては、無駄を出さないジャムが第一(^。^)それにしても冷蔵庫の中はジャムだらけ(笑)
by nicecuppatea | 2009-07-13 22:25 | おいしい実
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